能の世界では「ものまね」というのが
大事にされているそうです。
それは風姿花伝を見ても明らかです。
ものまねの基本というのが
書かれているからです。
何百年も前から
何かをモノにするには
マネが基本だということです。
音楽でも同じです。
基本はマネです。
学習の基本でもあります。
「まねぶ」という言葉が変化して
「まなぶ」となった、という説が示すとおり。
子供は親の話している言葉や仕草を真似して
成長することからも明らかなように、
僕たち人間は如何にマネをするか?
という部分に結果を左右するものが
あるわけです。
ということは、
何をマネするか?
ということがまず重要になる。
誰のマネをするか?
という部分です。
僕はギター演奏を上達させたいなら
古き演奏をコピーせよ、と伝えているのですが、
それはこういう発想がベースです。
実際、今、僕たちがよく耳にする音楽における
ギター演奏の礎は
60年代~70年代くらいの洋楽において
出来上がっている。
ここでは、リズムギターという根幹を
維持しつつも
実験的に少しづつテクニカルなものが
発達していった。
クラプトンのスローハンドなんてものも
ペイジのリズムトリックも
ベックのトーンを大事にしたギターソロも
ジミヘンの鋭いリズムをベースにした
サイケ空間の演出等々…
皆、実験的に行われているという感じがします。
伝統的な音楽を踏まえて、
それぞれが実験していた。
ギター演奏の可能性という意味では
ここで一応の基礎ができあがっているように
見えます。
それを踏まえ、80年代のギター演奏は
テクニカルな部分が発達。
ギター演奏のバリエーションが
ものすごく開発されたのがこの時代。
換言するなら枝葉を
ニョキニョキ伸ばしていった。
ヴァン・ヘイレン、ランディ・ローズを
筆頭にギターの世界は随分発展した様相を
見せたわけです。
超絶速弾き的なものが流行りだし、
ギター演奏の可能性が開発された
ような感じもあります。
そして、90年代に入ると
グランジ等々が流行りだして、
リズムギターに徹したギターという
本来のギター演奏のスタイルが流行りだす。
回帰しているような感じがあるわけです。
枝葉に別れたものが
根幹に回帰している。
そんな感じに見えます。
つまり、60~90年代の演奏をマネすると
ギター演奏の種類は一通り舐めることが
出来ると思います。
だから、このあたりの演奏をよく聞いて
しっかり真似していく…
つまりコピーしていくと
ギターの演奏能力としてはバランスよく
養われるのではないかと考えていますし…
実際、そのように指導すると
うまくいく実感があります。
なので、60~90年代の洋楽は
マネ(コピー)するといいかと思います。
是非、ご参考になれば。
追記
ちなみにコピーのやり方は
こういうやり方でいいかと思います。
↓
無料で配布しているので
よかったらご活用くださいませ。