うちの生徒さんの一人がギターを人に教えることになったそうです。

その方は別にギターを教えることを仕事にしようとしているわけではないのでボランティアらしいです。

 

で。

この方としては自分を頼ってくれた以上はいい結果に導いてあげたいわけです。

だから、色々教えたようなのですが、どうもうまくいかない模様。

 

なので、相談してくれました。

 

「自分が教えてダメなら先生に任せていいですか?」

とか言ってきたので、話を聞いてました。

 

結果、こんなアドバイスをしました。

まずはギター弾かせまくって、結果を出す。

※その際、ネット検索は禁止。

結果出るまでは何も教えない。

ちなみにここで言う「結果」は本人が望む結果でなくてもOK。

結果が出たらその結果という経験を通して、本人の考えが深くなるのでそれを確認する。

確認の仕方は行動の内容を見る。

考えが深くなると行動の質が変わる。

例えば、質問が具体的になったりする。

それを確認したらアイデアを教える。

 

この繰り返し。

これを話すと、この生徒さん、すごく納得してくれました。

 

そして、ポロッとこんなことを漏らしました。

 

「こんなワシらのときは当たり前だった常識が今は通用しないんですね。

確かに、後出しジャンケンやもんなぁ」

 

と。

 

そう、現代の特徴は「後出しジャンケン」なんです。

やる前から答えを知ることができる。

ちょっとネット調べたら答え出てきます。

 

これって便利だけど弊害も多いのです。

 

答えが先にわかったら答えを導くプロセスや新しいより良い答えを知った時の感動は経験出来ません。

ちょっとやってうまくいかなかったら「詐欺」とか簡単に言う。(要はすぐに人のせいにする)

いろんなことに対して冷めた態度を取るロボットみたいな人が多いのはこういうことが原因かもしれません。

 

でも、答えが示されている世界を変えることは出来ません。

だったら、振る舞い方を変えるしかないのです。

 

 

では、これを読んでくれているあなたに当てはめるとどうなるでしょうか。

こんなのはどうでしょう。

 

1、とにかく弾く

 

まずはこれが前提です。

結果的に非効率的なやり方であっても構いません。

 

特にギター弾き初めのときに重要なのは経験です。

まずは弾いて弾いて弾きまくってうまくいかない経験をしまくるのです。

 

2、自分のアイデアを試す

そしたら自然と「どうやったら上手くいくんだろう」と思うものです。

そしたら自分の脳内からまずは答えが出てくるでしょう。

 

ただ、これは仮説レベルのものです。

だから、それを実際にやって確かめる。

 

きっと良い結果は出ないでしょう。

 

自分の仮説は間違っていた、と思えるようなものばかり出てくるでしょう。

間違ってはいないけど、ものすごく手間がかかる、とか。

そういう類の結果になるはずです。

 

つまり、改善の余地がすごくある結果が出るのです。

 

それで満足ならそれを続けたら良いし、もっと良くしたいと思ったときにまた自分に問うのです。

 

「もっと良くするにはどうしたら良いのか?」

と。

 

3、人のやり方を試す

そうやって自問自答を繰り返してうまくやりたいのにうまく行かなくなった時、初めて人のやり方を試すのです。

 

もちろん、こういうモデルが万人に機能するとは思いません。

でも、現代の多くの人にこのモデルは通用すると思います。

 

よかったらやってみてください。

大変かもしれませんが、これが出来る人はいずれ楽しみながら大きな結果をつかむはずです。