ギターなどセンス次第だから
学ばなくてもいい。

本を読む必要もなく、動画を見る必要もない。

大体、ギターを誰かに教えてもらうなど
みっともない。

ナンパの方法を学ぶようなものだ。

世の中にはこんなふうに思っている人がいます。

実はこれ、僕は19歳の頃に思っていた内容です。

でも、今から考えるとものすごく恥ずかしい。

世間知らずだと思う。

「ギターは趣味だから何でもいい」とか言うのも
大同小異、同じような感じだと思っていますが
趣味であろうがなんであろうが
1つの道であります。

道である以上、精進が必要なのです。

その精進とは天性の才能とやらで
乗り越えられるほど簡単なものでは
無いでしょう。

大体、天性の才能があろうがそれは
磨かないと花開かないとは
わざわざ口にする必要が無いくらい
様々なジャンルで言われていることです。

ギターも本当に快適に楽しめる人は
やはりちゃんとやるべきことをやっているものです。

先に挙げた約30年前に抱いていた勘違い。

音楽学校で完膚なきまでにぶち壊されました。

名指しで「奥田だけ弾けてへんぞ」と
みんなの前で叩かれました。

みんなの前で
「ちょっと慣れてるんやろうけど
全然弾けてへん」
と言われたあの失望感。

しかも、当時は
「奥田くん、さっさと音源作って
売り出していこう、いけるよ、君」なんて
副校長や外国人の先生とかにも
言われていただけに天狗になっておったのでしょう。

しっかり鼻を折られたのは痛かった。

でも、その御蔭で僕は先生や、
今までのギタリストの発言や、
他人で自分より前を歩いている人の意見に
耳を傾けるようになりました。

中途半端に活動して
恥をかくことからは守っていただけたと
当時の先生には感謝しています。

ギターとか音楽とかはセンスがものを言う、
みたいな刷り込みがあるから
19歳の時の僕みたいなことを言う人は
未だにおられますが…

同じ「道」である以上、他の事とおなじです。

大体、ギターなんてものは
みんなが心の奥底で「センスが重要」だと
おもっているのかして、
ちゃんとした指導プロセスが
確立されてない世界です。

指導プロセスも確立してないのだから当然
だれがやっても弾けるようになる
練習プロセスの開発もなされてないのが現状だ
と思います。

だったら、なおさら、勉強熱心であることは
かっこいいことなのです。

19の時の僕みたいになんとなくのイメージで
勉強熱心な人を馬鹿にしているような輩ほど
みっともないものはない。

ロックスターの演出に振り回されている
未熟者。

大体、ギター以外の他の事なら人に教わるし、
本も読むでしょう。

何故にギターだけ違うのか?

そんなのは幻想です。

先人の教えにしっかり従うことは
道を体得するためのあるべき姿だと思います。

このブログを読んでくれているあなたは
こんなことを言われるまでもなく
勉強熱心な人でしょう。

こんなブログを読んでくれているくらいなのだから。

そんな熱心さはすごく素晴らしいことですよ。

その熱心さを大事にしましょうね。