大人になって仕事で一度は耳にする言葉に
「異業種交流会」という言葉があります。

読んで字の如くで違ったジャンルの職種の
方たちと交流するわけです。

要するにこれは
自分の専門と違う専門家と交流するわけです。

そして、それに価値があるからこそ、
異業種交流会なんてもんが廃れずに残っている。

これは僕らギター弾く人たちでもそうです。

普段、ポップスやロックを
やっているならクラシックに目を向けることは
この異業種交流会のやり方です。

そして、やってみるとめちゃくちゃ効果がある。

下手にギタリストの話ばっかり聞くより
よほど上達や楽しみ方のヒントが
あったりします。

という事で、今日は1つクラシック界の
ミュージシャンの話を紹介しましょう。

歴史的な名チェリストに
パブロ・カザルスという人がいます。

この人はこれまた歴史的にインパクトを残した
名指揮者フルトヴェングラーに

「パブロ・カザルスの音楽を
聴いたことのない人は、
弦楽器をどうやって鳴らすかを
知らない人である」

とまでいわしめた人です。

そんなチェロの神と言っても良いカザルスは
こんなことを残しています。

私はつねにテクニックを手段だと見なしてきた。

テクニックそのものを終極目的だとは
思っていない。

もちろん、テクニックは
マスターしなくてはならない。

だが同時にその奴隷になってはいけない。

テクニックの本当の目的は、
音楽の内に秘められた意味、
メッセージを伝えることだ。

こういうのを聞くと何も考えずに
運指練習して基礎だとか言ってるのが
なんだか虚しくなりませんか?

練習とは何なのだろうと
考えたくなりませんか?

僕は昔この言葉に出会ったときに
自分の小ささを恥じました。

テクニック(演奏技術)は必要だけど
その奴隷になってはならない。

本当に言い得て妙であります。

音楽に込められたメッセージ。

それは歌詞に現れているかも知れないし
ギターの音に現れているかも知れない。

歌詞には曲の世界観が現れていることが多いし
ギターの音にはどんな感覚で何を考えて
演奏しているかが現れているものです。

それをまずは読み取ろうとする態度は
音楽を楽しむことに繋がると思います。

是非、どんな感覚で演奏しているのかを
読み取ろうとしてみてください。

あなたが好きなギタリストの演奏で良い。

どんな音しているでしょうか?

ピックをどう当てたら
そんな音になるんでしょうか?

どんな力加減でどんな感じで弾けば
あんな音になるのでしょうか?

答え合わせは一生できないことですが
それでもその答えを掴み取ろうとしてみてください。

何が基礎かも定義せずに
アホの一つ覚えみたいにやれといわれてきた
基礎練習が馬鹿らしくなりますよ。

そして、馬鹿らしくなってきたら
それで正解なのです。

本当の基礎は違うところにあるのですからね。

追記

ちなみにパブロ・カザルスは
最高のテクニックについても語っています。

せっかくなので明日、紹介しますね。

追記 その2

こんな感じで意外とロックギタリストよりも
クラシックのミュージシャンの方が
本質が掴みやすいことはよくあります。

それは哲学的な人が多いからかも知れません。

個人的には求道者な感がすごいんだけど、
だからこそ言葉にするのも上手。

意外とロックミュージシャンの
インタビューにはない答えが
得られたりするんですよね。

なので、クラシックのミュージシャンの
本もよく読むんです。

今回のカザルスならこれが有名ですね。

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