昨日、レッスンをしていて、
生徒さんに教えてもらったことがあります。
演奏を生まれ変わらせてくれる
根本がここにあるな、と感じたので
シェアします。
昨日、来てくれた生徒さんは
ギターで弾き語りしたい40代の女性です。
弾きながら歌いたいというところが
スタートだったけど
ギター弾けるようになってきて
次は人前で披露したいと考えておられます。
そんな彼女は今度はボイトレに
通おうと思っているのですが、
こんなことを言い出しました。
「ボイトレに通おうと思っているけど
奥田先生みたいな先生を見つけられる気がしなくて
どうも悩んでいます」
と。
ありがたいですねぇ、
こんな風にいってもらえるのは
幸せなことだと思いませんか?
お礼を言うと、彼女は続けました。
「ギターのときもそうでしたけど
頭をもみほぐされているような感覚があるんです」
「面白い表現やな」と思って聞いていると
彼女はこう続けました。
「そうやって凝り固まった
思い込みのようなものを
先生は外せるのがいつもすごいと思うんです」
と。
この一言でこちらが悟りました。
そうなのです、思い込みなのです。
こう言われてピンと来るでしょうか?
来なかったらもったいないので
どういうことなのかお話しします。
結論からお話すると…
思い込みを変えると上達というのはやってくる、
ということなのです。
実際、彼女はレッスンでお会いするたびに
上手くなっています。
これだけでもすごいことだと思いませんか?
しかも、猛練習しているわけでもないらしい。
ますます奇妙ですよね?
どんな感じかと言うと…
仕事でしんどくなったらギターを弾く。
それで自分の感覚をリセット出来る、
と言うようなことを仰っていました。
これはそんな長い時間を
ギターに充てているわけではない
ということを表しています。
なのにも関わらず、
毎回、急速な進歩が診て取れる…
もちろん、まだまだ伸びしろはあるけど
それでもこの伸びしろの埋まり方は
あまり見られない感じがします。
「なんでそーなるの」ってなりませんか?
僕はこういう話を聞くと半自動的に
他の人と何が違うのか?というのを
探してしまいます。
彼女の言い分としては…
余計な思い込みが排除されるから、
というものなのです。
この一連のやり取りが、
余計な思い込み、役にたたない信じ込みが
変われば人間はその場で変わることを
僕に思い出させてくれました。
16歳の時。
2時間で僕の死にかかっていた向学心に
火をつけてくれた先生がしてくれたのは
これだったのです。
もちろん先生が僕にしてくれた芸当と
同じことが出来てるとは全く思えないけど
それでも同じものを感じせられたことは
僕にとっては大きかったです。
ギターの上達というのは
結果ですよね。
その結果を出すためには原因が必要なのは
言うまでも無いでしょう。
その原因となるものの1つが
思い込みです。
どんなイメージでギターを捉えているか?
どんなイメージで練習というものを捉えているか?
どんなイメージで上達を捉えているか?
ここなのです。
これが変われば全てが変わります。
このイメージ、思い込みを変えるために
ギター練習している、といってもいいかもしれません。
ギターや練習、上達の本当の姿をしるために
ギターを弾く、というのは上達の本質かもしれません。
もし、あなたが上達を感じられないなら
役に立たない思い込みをもっているからかもしれません。
もちろん、思い込みを変えるというのは
簡単なことでは無いですよね?
だからこそ、今までにやってきたことを
続けながらもやったことがないことにも
積極的に取り組んでみてください。
そうすると起こる現象が変わります。
その現象を体験することで
思い込みがいい意味で破壊できるかもしれません。
追伸
ちなみに彼女のボイトレの件も
彼女の中に不要な思い込みがあることがわかり
ボイトレ探すよりやるべきことが見えて
喜んでおられました。
次、どうなっているだろう…
お会いできるのが楽しみです。