以前、ある生徒さんが久々にレッスンに来られた時の事。

 

彼は高校生。

小学4年生くらいから通っていた子なのでずいぶん長い付き合いです。

 

最後に会ったのは2年半くらい前でしたがえらい変化していました。

身体も大きくなり雰囲気も変わり好青年になっていました。

 

そして、そんな感想を抱く自分に対して「おっさん化」した自分を寂しく感じながらもレッスンしました。

 

普段は彼のお母さんがレッスンに通っています。

 

つまり、息子の彼はもう僕が手ほどきしなくてもギターが困らないレベルで弾けるからです。

B’zとか弾くんだから、あのジャンル弾かせたら僕より弾けます。

 

ところが、そんな彼がレッスンを申し出てきた。

 

「何、困ることがあるんだろう?」

と思ってたら…

 

アドリブに限界が出てきた

ハモリフレーズがコピーできない

というのがレッスンに来た理由だったようです。

 

なので、理論的な内容になると断りを入れるとえらく歓迎した様子で食いついてくるではないですか。

OKのサインだと判断したので理論を教えました。

 

結果、どうなったか?

一発で理解してくれました。

 

60分後にはアドリブは1段階レベルが上がり、ハモリフレーズは自分で作れるようになってました。

 

 

さて。

 

僕は普段から演奏力を鍛えろ、表現力を鍛えろと言っているつもりです。

それが楽しく音楽をやるベースになるからです。

音楽理論なんか後回しでよろしいと言っているつもりです。

 

この話で何故かわかっていただけると嬉しいです。