先日から紹介している丹波さん。

日本一の高校生バンドを育てたコーチです。

 

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祝!日本一!

 

この丹波さんがすごく良いことを書いて送ってくれたのでシェアします。

奥田先生

お世話になります。
丹波です。

いろいろとご紹介くださって恐縮です。

ギターは手軽に始められる分、誤解の塊のような楽器ですよね。
ドラムやベースは、基本と実践が近くにあって、
基本をおろそかにすると、どうにもならない感じがあります。

うちのクラブにも、少しドラムをかじっていて、
どうにもならないくらいクセの付いている子もいますが、
そんな子でも、修正していけます。

しかし、ギターは頑固で、私もそうでしたが、
基礎とは何か、その基礎がいかに大切か、に行きつくのに、
相当時間を要してしまいます。

その「基礎」も、本当の基礎を語らない基礎っぽいものが、
雑誌やらインターネットに上がっているものだから、
本当の基礎をすっ飛ばして「基礎」をやるんですね。

うちの子たちを見てもそう思います。

うちのクラブのギターパートで、なかなか伸びない子は、
ギターとはこういうものだ、と根拠のない擦りこみのある子です。
特にメタル好き(私がそう)は大変です。

私にもありました。
数十年にわたり試行錯誤した結果が、その根拠のない擦りこみでした。

先生に、それをほぐしてもらって、解き放つのに時間を要しましたが、
今は、クラブの生徒への指導というある意味「実験」も含め、
バッキング、リズムギター、その延長にソロ、
という道筋に疑問がありません。

それが自分の身体にはまってくると、
プロのギタリストのプレイが、以前とは全然違って見えてきます。

今、私も、宅配便に取り組みながら、ソロに変化があるかを試していますが、
ピックを持つ力加減が最も大きく変わりました。

もう、過去のような持ち方ができません。

ようあんな持ち方して弾いてたな、
と思います。

バッキング、リズムギターに取り組むうちに、
いい意味で、自然と矯正されていきました。

ウン十年も、ろくにレパートリーもなかったのに、
今では、何曲か、いつでも弾けるフレーズがあります。

これは本当に楽しい。

うちの部員たちには、この感覚を伝えています。

 

普段から言ってることが僕じゃない人の目から見てもそうだということです。

 

すでに僕達は毒抜きしないといけないくらい情報に汚染されてるってことです。

 

 

毒を知らずに摂取してしまうメカニズム

と言ってもなかなか信じられないでしょう。

 

そこで、うちの生徒さんや僕自身も経験したメカニズムを1つご紹介しましょう。

こんな感じが真相だと思いますよ。

 

 

 

そもそも、基礎の定義も確立されてない。(だから、みんな感じることが違う)

 

そのくせに基礎力養成系の本とか、YouTubeとかが出てくる。

 

 

 

基礎が確立されてない土壌でこういうのを見ると

「あぁ、これが基礎か」

と思ってしまう。

 

 

 

学校の勉強とかそういうのがフラッシュバックされるわけです。

 

「そういえば、あの時に習った基礎なるものは面白くなかったな」

と。

 

 

 

で、基礎力養成系の話に出てくるフレーズとかクソ面白くないでしょう?

 

 

メカ〇〇○トレーニングだの、

演奏能力〇〇エクササイズだの

トライアドだのアルペジオだの

 

実際、あーゆーのは面白くないと思いながら弾いているのが本音でしょう?

 

 

過去の勉強等の別のジャンルの体験と合致する。

 

 

すると

「なるほど、基礎とはこういうものだな、うんうん、それっぽい」

というものを基礎だと勘違いするわけです。

 

 

でも、それ、基礎づくりに貢献しないものの方が多いからうまくならない。

 

 

やるべきことをやっているはずなのにうまくならない、ということは・・・・

センスがない

 

 

となっておかしくないわけです。

 

 

毒を抜くと一瞬で変化する

こうやって誤解が誤解を生むんです。

 

 

丹波さんの演奏は直接見せてもらっているから知ってますが、どっかでスイッチ入ったポイントがあったと記憶しています。

ご本人に伝えたかは覚えてないですが。

 

 

急に変わるもんなんですよ。

 

それくらいセンスなんかとは無縁。

上達に関係ないと僕は思っています。

 

 

そして、ホントの意味で現実的に見返りがあるという意味で基礎を作るのは間違いなくバッキング、リズムギターの練習です。

バッキング、リズムギターを愚直にやってください。

 

それが毒抜きに繋がります。