2・4・6
3つの数字の順序に隠された法則は何でしょうか?
教授が生徒に問いかけました。
この法則を見つけるルールは以下の3つ。
・自分で考えた3つの数字を
出題者に伝える形で見つけること。
・出題者が、法則に当てはまるかどうかを答える。
・この確認は何回行ってもよい。
このゲームにマイケルという学生が
挑戦しました。
マ
「2ずつ増えていくんでしょう?」
先
「違います。」
何度もこの手のやり取りをやってみた。
4・6・8
-100・-102・-104
という具合で数字を変えるも
法則は当てはまっているのに
その法則の正体はわからない。
イライラしながらマイケルは
新しい手立てを思いつきました。
マ
「では、4、8、12はどうです?」
先
「法則に当てはまってます」
マ
「じゃあ、任意の数字xに
定数kを加える「x+k」ですか?」
先
「違います」
もう、マイケルはブチ切れそうです。
もぅ彼の頭では考えられない。
やけになって彼はテキトーに
3つの数字を並べ替えました。
「では、4、12、13はどうです?」
先生は笑顔で「イエス」と告げる。
その並びは法則に当てはまる。
「えっ?」
マイケルはそこで再度問いかけた。
「5、4、3は?」と尋ねる。
先生は首を横に振りました。
マイケルは恐る恐る回答を口にしました。
「もしかして、プラスマイナス関係なく
前の数字より大きい数字であれば
何でもいいんですか?」
先生は笑顔で答えました。
「はい、正解です」
さて。
あなたは読みながらどう思いましたか?
きっとマイケルと同じ気持ちだったのでは?
ここでマイケルに起こっていたことは何なのでしょうか?
それは…
「最初に出した答えに縛られてしまう」
という現象です。
2・4・6という数字の並びの法則を見たときに
「あ、2ずつ増えるのね」と彼は思った。
そして、それ以外の法則が
見えなくなってしまった。
つまり、最初に自分で導き出した答えを
信じこんでしまった。
これを別名、「思い込み」というわけです。
硬い言葉でいうと「確証バイアス」。
自分が確定と信じたことを変えられない
心理法則です。
これはマイケルが無能だったのではなく
人間は皆こういう心理傾向を持っている
ということです。
さて。
長くなりましたが、
これはギターにも
当てはまるのではないでしょうか。
努力がいつまでも報われない人ほど
この確証バイアスが
邪魔をしているケースは多いのです。
自分で勝手に作った思い込みに
自分でやられている。
例えば…
練習時間は長いほうがいいに決まっている
演奏の基礎を創るのは退屈な練習に耐えないといけない
速弾き出来る人は何でも弾ける
とかね。
このあたりの話はまた改めますが
これ、真実だと思いこんでませんか?
それが役に立つならいいけど
どうでしょうか。
百歩譲って如何に効果的な練習だとしても
それを実践し続けることができなければ
意味がないのではないでしょうか。
確証バイアスは
他の答えを見えなくさせしまうのが
特徴です。
これを踏まえて
あなたは本当に効果的なことをしているのか
確かめてみてください。
追記
確証バイアスから簡単に目覚めるためには
人の助けを借りたらいいのです。
他人はあなたと同じ
確証バイアスをもってなかったりするから
他人と話してみたらいい。
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そういう役にたたない心理バイアスを
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