ある読書術の本を読んでいたら
読書はスポーツだと書かれていました。
そうである根拠が
ズラーッと書かれていたのですが
普段ギターで感じていることと
あまりにも似ているのでびっくりしました。
この著者は武道の世界の話やスポーツの話、
能の話と言った他所のジャンルと読書術を
つなげているのですが、こういうのを見ると
どのジャンルでもやはり同じだと思わずには
いられません。
ギターもそうなのです。
僕はギターはセンス才能以前に身体操作次第で
どうにでもなる、という立場をとっていますが、
身体操作という立場でギター上達を眺めると
驚くほど他ジャンルと共通していることが
たくさん発見できます。
例えば、スポーツの世界では
「スランプ」という現象はよくあるわけですが、
ギターでもあります。
要は直線的に上達するのではなく
段階的に上達することをあらわしています。
武道の世界では上虚下実を大事にしますが
ギターの身体操作でも同じです。
心技体という考え方は
それこそ武道、スポーツだけでなく、
職人の世界でも大事にされている概念ですが、
ギターも全く同じなのです。
演奏を見ずとも話だけで相手の演奏を
改善させることは可能なのですが、
それは心技体がどうなっているかを見れば
誰にでも出来るのです。
こんな感じで意外とギター上達のコツは
他所のジャンルにあることが
多いのです。
そうやって他所のジャンルとつなげることで
独自の楽しみ方も出来るし、
ギターの世界だけ見ていては
思いつかないような
アイデアにも出会えます。
それがその人のオリジナリティにもなるし、
演奏も上達プロセスも
今までとは全然違うものに
成り得ると思います。
心を開いていろんなジャンルに触れてみる。
こういうのもギターを楽しみながら弾くことに
貢献してくれると思います。