「右手(ピッキング)は、
あまり練習したことがなかったので。」

見たときに固まりました。

「マジかよ…」

と思わず呟いてしまいました。

というのもこれを語ったのは
ロベン・フォードだったから。

※ロベン・フォードを知らない場合は
めっちゃうまいギタリストだと
思っておいてください。

インタビュアーの

「ギターのどんな部分を
もっと上手にできるようになりたいですか?」

という質問に対しての最初の一言が

「右手は、あまり練習したことがなかったので。」

だったのです。

でも、その後に続く言葉を聞いて
「なるほど、そういうことか」と思いました。

これからお話する話は
アーティストのインタビューや
人の言葉を聞くときの警告です。

せっかくのインタビューも
これからお話する視点で読み解けないと
変な回り道をさせられますので
気をつけましょう、という話。

さて。

先の

「右手は、あまり練習したことがなかったので。」

というコメントの後、
ロベンはこう続けるのです。

「ギターは本当に難しい楽器で、
演奏するのが一番難しい楽器です。

トランペット奏者は異論が
あるかもしれませんが、
ギターは4つの異なるポジションで
同じ音を演奏できるのが大きな特徴です。

ギターはG弦とB弦の間を除いて
4度調弦されているので、
その弦だけで全く違う音が鳴っているんです。

だからピッキングのテクニックを
磨かないといけないんです。」

つまり、ロベンはリズムの話ではなく、
トーン(音色のコントロール)の話をしている。

弦の太さやポジションによる音色の違いを、
右手のタッチで制御するという、
超高度な話をしているのです。

それで納得しました。

「右手」というから

「リズムの練習をしなかったのか、
そんなアホな」

と一瞬思ってしまったわけです。

つまり、ロベンからすると
リズムが出せるのは当たり前。

それは彼の演奏を視聴したらわかります。

その上で「自分の課題はトーンにある」
ということを言っているわけです。

これはアーティストのインタビューの
注意点がよく現れています。

ここを曲解してリズムよりトーンだと
思い込んでしまうと途端にジプシー化します。

知識は増えていくのに
一向に演奏は出来ないという残念な
状況に陥りがちな構図です。

アーティストは聞かれたから素直に答えている
ケースが多い。

つまり、人をコーチしたり
導こうとはしてないことが多いのです。

だから、相手がどういうつもりで
言っているのか?

というのはちょっと考慮したほうが良いと
いう話でした。

参考になれば嬉しいです。

追記

ちなみに僕の書いた
エレキギター練習の教科書は
素直に読んでもらって大丈夫です。

できるだけ誤解しないように
書いたつもりなので。

むしろ、素直に読んで頂ける人に
最大限、メリットが得られるように書いた
つもりなのです。

多くのギタリストや講師が教える内容の
前提となる話をテーマとしましたので
是非、ご覧下さい。

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