かなーり昔の中国での話し。
ある先生が弟子をたくさんつれて旅をしました。
ある宿に泊った時のこと。
そこには2人の女性従業員がいたそうです。
片方はとても美女。
片方は醜女だった。
しかし、宿の主人は醜女の方を大切に扱い美人の方を軽々しく扱っていた。
その様子をみて、先生は不思議に思いました。
宿の主人に尋ねたら宿の主人がこう答えたそうです。
「美女の方は自分の美しさを鼻にかけるところがあるので私には美しくは見えません。
容姿が醜い方は控えめなのです。
だから、私には彼女が醜くみえないのです。」
先生は深くうなずき、弟子に言いました。
「自分がいい行いをしたとしてもそれを鼻にかけたら誰にも好かれないのだ」
さて。
これはギターでも同じで。
ちょっと弾けるようになったら急に態度がデカくなる人がいるものです。
別にこの手の話はギターだけに限りませんよね。
僕にもそういう時期があり、その時に鼻をへし折ってくれたのがギターの師匠です。
自分が教えるようになって、昔の僕のような人をそれなりに見かけました。
僕は先生としては失格かもしれませんがそれを諌めはしませんでした。
結果、時間が経つとどうなったか?
それは書けませんが言うまでもない結果に陥ったように見えました。
ギターで痛い目に遭うならいいですが、それ以外の面で痛い目にあってしまうと目も当てられないことがあります。
そもそも鼻にかけるという行為は他者との比較から起こるもの。
変な比較はやめて自分の楽しみを追求していくのが吉なのです。