へそのない人間
この言葉を聞いたことがありますか?
僕は知りませんでした。
今、たまたま読んでいる本に出てきたのですが
もちろん、物理的にへそがないわけでは
ありません。
これは、歴史や伝統を否定する人たちを
揶揄した言葉みたいです。
別に僕は歴史や伝統を否定するつもりは
全くありません。
(まぁ、若い時は伝統という言葉にある種の
堅苦しさを覚えたことはありますが、、、)
僕の場合は、否定はしないけど
深く関心を払わない、という感じでした。
今になるともっと学んでおけばよかった、
と思っているからこそ、
今更ながら学んでいるような体たらくです。
歴史伝統って言うとわかりにくいかもしれませんが、
要は今までの流れ、経緯のことです。
これ、「知らない」で居ると、
世界の見え方がとても限定的になると
個人的には思っています。
先の本でもかなりの警鐘を鳴らしているのですが、
残念ながらこの本が出版されたときより状況は
ひどくなっていると思います。
だからこそ、今更ながら学ぶわけですが、
それはさておき、、、
これは実は音楽も同じなんです。
音楽においても過去、僕達の先人は
どんな音楽をやっていたのか?
という部分にフォーカスすると
演奏においても感性においても
良い影響があります。
演奏なんてわかりやすくて。
過去のものが間違いなくベーシックになるのです。
クラプトンがいたから、
EVHはスタイルを確立させることが出来た。
EVHがいたからギターヒーローたちは
活躍することが出来たのです。
段々、技術的には難しくなっていくのです。
それは歴史を踏まえているからです。
EVHならクラプトンという先人を踏まえた。
ギターヒーローならEVHとクラプトンという
先人を踏まえているわけです。
何も昔の音楽を聞いて感性に響かないなら
弾かなくてもいいと思うけど、
その時代、彼らが受け入れられた、
という事実を忘れてはいけないと思います。
演奏技術的にも感性を養う上でも
歴史を踏まえることは
ギターにおいても僕はかなりのキモだと
思います。