ある日、ある侍が鷹狩りをしていたときの事。
喉が渇いたので近くのお寺に立ち寄りました。
侍が茶を頼むと寺の小僧はぬるいお茶を大きな茶碗に7~8分目くらい注いで差し出しました。
侍はそれを飲み干し、もういっぱいのお茶を頼みました。
小僧は次に前より少し熱いお茶を茶碗の半分に満たないくらいの量、注いで差し出しました。
侍はこれを見て関心しました。
なんと気の利くやつだ。
そうおもったので、今度はテストすることにしました。
もういっぱいのお茶を頼んだわけです。
すると小僧はアッツアツのお茶を小さい茶碗に少しだけ入れて差し出したのです。
侍はこの行為に感動して、自らの家臣にした、という話。
戦国時代が好きな人はこの話はご存知かもしれませんが、この侍が豊臣秀吉、小僧が石田三成です。
この話の要諦は
相手に対する思いやりが他人の感動を引き出した、
ということですよね。
これ、ギターも同じなのです。
聞いてくれる人のことを想定して普段から練習するのがコツなのです。
聞いてくれる人はどこに感動するのでしょうか?
聞いてくれる人は素人さんでも演奏の善し悪しをなんとなく判断できるのはなぜなのでしょうか?
聞いてくれる人は演奏のどこを聞いているのでしょうか?
そういうことを考えてみてください。
下手に練習の工夫したり、練習量を増やすよりも良い結果を出しやすいと思います。