イギリスでひとつ騒動がおきている
という話があります。
レスタースクエアといって
ロンドン娯楽の中心地があるのですが、
迷惑なストリートミュージシャンを
取り締まっていないとして、行政を提訴。
一見、朝まで爆音でストリートをやる
ミュージシャンが迷惑という事案なのですが
面白いのは、裁判官のコメント。
音量が主な問題であるが、
一部のパフォーマンスの繰り返しと
質の低さが迷惑を悪化させていることは
明らかである
面白いなんて言うと失礼だけど
演奏の質の低さに言及しているのは
興味深い。
良い演奏でもデカい音量で
朝まで演奏されるのはストレスなのに、
下手くそってどういうことやねん。
といいたいわけですよね。
普通は、行政が訴えられているので
裁判官のコメントは
行政に対し、迷惑行為を止める責任に関して
言及するイメージなんだけど…
演奏の品質が出てくるところが
なんだか興味深い。
そして、ここから分かることは
演奏は快適に安心して聞けるものに
なってないといけない、ということですよね。
当たり前といえば当たり前なのですが、
もう一つ話を深めるなら、
やはり聞き手に対する思いやりが必要である、
ということだと思うのです。
実際、演奏の腕前というのは
聞き手に対する思いやりがあると
勝手に良くなるものです。
指がテンポについていくことだけ
意識された演奏と
心地よいトーンとリズムを普段から意識している
演奏ではやはり違いがあるんですよね。
前者はやはり素人臭い感じが抜けきれないし
ヘタをすると騒音だと思われる危険がある。
せっかくの演奏が騒音だと思われるというのは
とても残念なことでありまして、
やはり弾くからには心地よいものを
提供していきたいものです。
演奏はいつも言うようにトーンとリズムで
できているのですから
そこを意識していきましょう。