「まさか、そんなので
良かったんですか…」
以前、体験レッスンに来られた生徒さんが
口にしました。
彼は、27歳の男性。
スラッと背が高く、ボウズスタイルの
爽やかな好青年でした。
色々話を聞いて
「じゃあ、その曲(彼が好きな曲)を
やりましょう」
と言ったら、不安そうな顔してました。
「いきなり弾けるの?」
黙っていたけど表情がそう言ってました。
「弾けへんと思ってるでしょ?」
と聞くと驚いてましたが、認めてました。
そして、こう言ってました。
「ネットで見たらキラキラ星とか
そんなんやるイメージだったんで…」
なので、
「なるほど、ドレミとか弾かされると
思ったわけですか?」
と聞くと
「そうですそうです。
でも、いきなり弾きたい曲を
弾く流れになったので驚いてしまって」
というので、まぁ、僕の指示通りに
弾いてもらうことにしたんです。
15分後、彼はこういってました。
「なんか、これ、できそうな気がします」
彼に何をしたと思いますか?
これからそれをシェアします。
まずはフレーズを短くしました。
そして、そのフレーズの運指を
覚えてもらいました。
やるフレーズ短くしたら
ここまでは数分でいけます。
後、十数分が重要。
何をしたか?
徹底的にリズムを詰める。
何故か?
リズムが音楽に与える影響は大き過ぎるから。
結果、ウェブで情報あさりまくって
なんとかしようとしたけどダメで、
自信無くしかけてた人は15分で復活です。
音楽で圧倒的に影響力が大きいのは
リズムなのです。
なのにも関わらず、多くの人はリズムに
気を使いません。
仮に気を使ってるといっても
口だけであることが多いです。
実際はとてもテキトーです。
だから、たくさんの時間と労力が必要になる。
だから、なかなか弾けない時期を
耐え忍ばないといけなくなる。
それはセンスや能力の問題ではないのです。
単にやり方の問題。
リズムを大事にする人は
努力が素早く報われ、
音楽を楽しむことが出来るが
そうじゃない人は、
なかなか音楽を楽しめない。
圧倒的に後者が多いわけですが、
後者がたどる道の先は?
強制退場です。
しかも、「自分にはセンスがない」という
偽の思い込み付き。
本当は錯覚なのに。
さて、どうでしょうか。
リズム、ちょっと頑張ったほうが
良いという気持ちになりましたか?
だったら、出来ることからで良いから
やりましょう。
まずは、タイミングがおすすめです。
発音のタイミングは多分一番わかりやすいと
感じると思います。
あなたが弾いているフレーズは
どんなタイミングで発音されているか?
そこに気を使ってみてください。
それだけでも変わるはずです。