正直に言うと、
20代の頃に弾いていた曲のいくつかは
弾けない。

85~90%くらいは弾ける。

でも、10%が悔しい。

昔のソロを以前ほどスムーズに弾けない。

元キッスのエース・フレーリーが
こういっているインタビューを見ました。

この人、すごいな、と思って
今やっている曲を聞いたら、
めっちゃかっこいいじゃないですか。

クラシカルなブルース、ロックの土壌を
そもそも持っている状態で
現代感もある。

今まであまりマークしてなかったんだけど
この人、すごい人だと思いました。

先のインタビューの言葉を読んで、
頭によぎったのは
朽という言葉です。

若朽、老朽なんて言ったりする。

朽というのは「朽ちる」ということ。

つまり、無気力になりやる気が無くなり
腐ってしまって役に立たないことを
朽というのです。

若朽の場合は、若いのに朽ちることをいうわけです。

人は歳をとると朽してくるのが普通です。

それを老朽というわけです。

で、普通は歳を経ると老朽するものなのに
エースさんは違うわけです。

これってすごいことでして、
東洋でも理想的なあり方として
2500年前から語られています。

10%弾けなくて悔しい、なんていうのは
老朽してない証拠です。

この後エースさんはこう続けていました。

70代になっても20代の頃のように
演奏できる人はいない。

物理的に不可能。

でも、私が本当に賢明なことをしたのは、
体重を大幅に減らしたこと。

体重は173ポンドまで減った。

軽いウェイトトレーニングと体操をしている。

婚約者はパーソナルトレーナーで、
手伝ってくれている。

お陰で正しい食事を心がけ、
17年間お酒を飲んでいない。

これらすべてが大きな違いを生んでいるのだ。

こうやって、日々精進しているわけです。

ぼんやり家でテレビやネットを見ている
おじいさんではないのです。

これは何も年長者だけの話ではありません。

若者も中年も同じことが言える。

若者はすぐに何でも出来たと勘違いして
調子に乗る。

そういう形で精進を怠るわけです。

中年は人生経験が積み重なってきて
若者ほど浮つかないし
どっしりしておるように見えるけど
悟ったと勘違いしやすい弊を持つ。

悪悟りして精進を怠るのです。

もちろん、みんながみんなそうはならないし
自らを高めながら人生を充実させるお方も
たくさんおられます。

でも、全体的には精進を怠り、変化を嫌い、
都合の悪いことは自分以外のせいにする
傾向にある。

そして、朽せぬようにやるには
一朝一夕にはいかないもの。

だから、普段から少しずつやってないと
なかなか難しい。

ギターも全く同じで。

心がけの良くないものがやろうとしても
上達は愚か、続けることも怪しくなるものです。

音楽を楽しんだら良いと言うのは
確かにそうなんだけど、
これは言うは易し、行うは難し。

心がけが悪いと楽しめる実感が得られるまで
続けることすら怪しくなったりする。

やっぱり心がけである、と
エースさんのインタビューとか読むと
気合が入るものです。

朽せぬ活動の1つとして
ギターは存在できると思います。

傲慢にならず,
また、謙虚になりすぎずに
バランスをもってギターも弾いていきたいものですね。