「演奏を基礎から教えて下さい。」

ギターレッスンやっていると
こう言われることがよくあります。

これを聞かれたら必ず

「基礎とは何だと思いますか?」

と聞くようにしています。

というのも、基礎とはなにか?という認識が
ズレていたらコミュニケーション
できなくなるからです。

そして、経験上、この質問をして
僕と同じ答えを返してくれる生徒さんを
見たことがないからです。

だから、先に基礎というものに対する
認識を一致させるためにも、
この話をするのです。

「基礎とはなにか?」

この答えとして、たいていよく出てくるのは…

楽譜が読めること
指が動くこと
コードやスケールの知識を持っていること
メトロノームにあった演奏ができること

このあたりがよく耳にする答えです。

もちろん、完全な間違いではないと
思います。

でも、本質かと言われると疑問が出る答えです。

だって、楽譜が読めたから弾けるのか?
と言われるとそれはまた違う話だからです。

指が動けば何でも弾けるのか?といわれると
これまた違う話。

コードやスケールの知識を持ってたら
弾けるわけでもないし、
どんなフレーズでもメトロノームに合わせて
弾けたとしても実際の演奏で
メトロノームなんか鳴らさないのですからね。

基礎というのはそもそも、
すべての礎になるもののことです。

つまり、その言葉の意味的に見ても
すべてのジャンルに共通して通用する
という前庭がある言葉だと思っています。

そう考えると、ギター演奏の基礎とはなにか?
という問いは言い換えると…

どんなジャンルのギター演奏でも
共通しているのはなんですか?

といっているのと同じです。

ならば答えは簡単です。

イメージしたトーンとリズムを
表現できるるようになること

これが基礎の答えです。

そもそも、フレーズとは
何らかの高さの音が何らかのリズムで
表現されたもの。

これはどんなジャンルの音楽でも同じこと。

そして、演奏とは
すでに脳内でイメージされた
トーンとリズムの再現です。

ならば、ギター演奏の基礎とは

イメージしたトーンとリズムを
表現するためのもの、すべて

となるわけです。

まず、基礎とはこういうものだと
知っておくことが重要です。

これがわかっていれば、
効果の高い練習と低い練習が
すぐに見分けつくからです。

場合によっては練習の効果を高めることも
できる。

基礎とは何なのか?

ここはしっかり抑えておきましょう。

そして、これがわかるとどんな練習をしたら
良いのかもはっきりするので
次回はその話をしようかと思います。

ぜひ、次回の答え合わせまでに
あなたも考えてみてください。