ギターの素晴らしいところは
他人が弾けることに
何の価値もないところです。
つまり、あなたの演奏を向上させることが
出来るのはあなたしかいない、
という点なのです。
これは換言するなら
誰かが代わりに上達する、などというのが
成立しない、ということです。
あなたについて練習に付き合うことはできる。
あなたに練習の手ほどきをすることは出来る。
でも、結局、上達なり向上なり
あなたの進化成長をおこすことを
代わにに行うことは出来ないのです。
古来より、
他人に火をくれるよう乞うよりも、
自ら火打石を取って火をおこす方がよい。
とも言うし、ちょっとヒネったものなら…
子孫に財産を残しても、
子孫に怠惰の習慣を教えるだけだ。
という教えもある。
要は他人の力に頼らず、
自分の努力を頼りとせよ、ということです。
前者なら火を求めるのは
他人の力に頼っている。
後者なら財産が他人の力となるわけです。
そういうものは結局長続きしない。
だから、自分で望むものを得る力、
創る力を養え、と言っているわけです。
実際、他人はあなたを助けることは出来るけど
あなたの代役をすることは出来ません。
当たり前のことです。
でも、これが顕著に現れるのがギターなのです。
センス才能とわかるようで
その実、良くわからないものに
右往左往するのではなく…
淡々と毎日やるべきことをやっていれば
上達だの進化成長などというものなど
勝手に成し遂げられるものなのです。
そのためにも先日からお話している
不易…つまり、変えてはいけないものを
把握し、
変易…つまり、変えるべきものを
変えることで新鮮な気持ちで
不易なるものを実習していくわけです。
自力をしっかり養いましょう。
当たり前のことですが、
長期的にこれをやっていくことは
難しいことです。
でも、やり遂げれば、
一生の財産になるのです。
今日も心新たに楽しんでいきましょう。