先日、オンラインレッスンの生徒さんの
話をしました。

これの続きです。

この生徒さん、レッスンが終わって
こんなメッセージをくれました。

カッティングの時に
〇〇に〇〇を当てていくやり方を知ることが
できたのはとても大きな収穫です。

この20年間、〇〇を〇〇して弾くことに
固執していたので、
リズムを向上させるための
大きな変化点になりそうです。

レッスンの効果を思い知りました。

ありがとうございます。

早速、〇〇で自分の曲を弾いてみました。

いつもよりもリズムに乗れている感覚を
得ることができました。

「啐啄同機」という言葉があります。

この言葉を初めて教わった時に、
なんと美しく、素晴らしい言葉だと思いました。

「啐」というのは
卵の中の雛鳥が生まれる時に
内側から殻を小突く音。

「啄」はその音を聞いて親鳥が
外から殻を小突いて孵化を助けること。

それが同じタイミングで行われるさまを
表した言葉です。

そこから、教育の金言として
個人的に大事にしている言葉です。

生徒の問題意識と探究心(啐)
その探究心を受けて然るべきヘルプを示す(啄)

この2つはタイミングを合わせなければ
学び、学習は起こらない。

だから、転ばぬ先の杖をつかせたくなる
衝動を抑えて、相手がコケるのを
待っているときがあります。

あえて語らないときを創るようにしている。

そうやって教えがスムーズに入る機を
うかがっているつもりです。

レッスンはそれがすごくやりやすいから
個人的には好きなのですが…

これは学ぶ側のヒントでもあります。

レッスン受けてようが独学してようが関係なく
上達、学びに重要なのは問題意識と探究心です。

先のオンラインレッスン生は
カッティングやリズムギターに
問題意識があるし探究心もありました。

ただ、探究心はあるものの
何をどうしたら良いのかわからなかった。

だから、軽く助けただけのこと。

たった30分のレッスンですが
さい啄同機ができれば効果が上がる。

それはレッスンだからではなく
啐啄同機を意識して練習できるか?
ということなのです。

是非、啐啄同機。

意識してみてください。

あなたは何に問題を感じているでしょうか。

どのような探求をしているでしょうか。