ジョン・ウッデンというバスケットのコーチがいます。

 

バスケ好きな人は知っているかも知れませんが伝説のコーチと呼ばれている人です。

 

そんなウッデンさんが残した言葉にこんなのがあります。

 

 

「反復練習によってできた基礎の上に個性と想像力が開花する」

 

僕は完全にこの言葉に同意しているのですがギターにおいてこの言葉の意味を履き違えるとえらいことになります。

 

 

特に「反復練習によってできた基礎」。

 

この言葉を、、、

 

基礎練習フレーズを反復することによって出来た基礎技術

 

などと捉えるとえらいことになると思います。

 

 

なぜなら基礎練習フレーズというものを通して基礎が出来るほどギターの技術は単純ではないからです。

 

 

確かにギターはピッキングとフィンガリングの動きの組み合わせです。

 

しかし、それはどんなタイミングで弾いて良いわけではないし、好きな様に音を伸ばしたり縮めたりして良いわけではありません。

 

あなたのイメージどおりにピッキングとフィンガリングが動かなければならないのです。

 

 

となると、あなたのイメージの中にあるフレーズはどんな構成になっているかを押さえておかないといけなくなりますよね。

 

それを言ったのがトーンとリズムです。

 

 

音楽は必ず

 

イメージされた音(音色:TONE)が

イメージされたリズム(タイミングと長さ:RHYTHM)で

表現されたものなのです。

 

 

例えば、何らかのフレーズを鼻歌で歌う時、そこにはトーンとリズムの要素が必ずあるはずです。

 

だからまずはイメージ上でどんな音色がイメージされているか?

 

その音はどんなタイミングと長さになっているか?

 

こういう細かなイメージを踏まえて歌うことなのです。

 

 

そのイメージ通りに弾ければ、トーンとリズムのファーストステップはクリアしたことになります。

 

そして、これはどんなフレーズを弾くときも共通。

 

 

つまり、これが基礎だとおもうのです。

 

だから、これを徹底して、無意識でも出来るようにすること。

 

 

それがウッデンさんが言った「反復練習によってできた基礎」だと僕は思います。

 

 

実際、楽器演奏においてトーンとリズムが徹底されるとどんどん演奏は無意識化します。

 

この無意識レベルが高くなればなるほど自然とアドリブを入れたくなったり勝手に即興でアレンジしたりするようになります。

 

 

これは誰もがこうなります。

 

それを僕はたくさん見てきましたから。

 

だから、トーンとリズムを無意識に作りに行く。

 

このレベルを目指されるとギターは楽しくなるんじゃないかと思います。

 

ご参考になれば嬉しいです。

 

 

追記

このイメージされたトーンとリズムを表現する練習として最もベーシックなのがフレーズコピーです。

 

あなたの好きなフレーズをトーンとリズムを表現することに注意して反復するわけです。

 

で、コピーするなら60~90年代までの洋楽がおすすめです。