懐かしい生徒さんが

顔だしてくれました。

 

 

高校生の女の子。

 

 

最初来てくれたときは小学生でした。

 

 

弾きたい曲が弾けない、、、、

 

練習しても弾けない、、、

 

自分がチャレンジした曲は難しすぎるのか?

 

 

そう問われて、

「それと実際にチャレンジするかどうかは

関係ない」と伝えました。

 

 

そこから彼女は自分と向き合いました。

 

 

立派な子だと思いました。

 

 

結局、彼女は弾きたい曲を

一旦脇に置きました。

 

 

なんでもいいから曲が弾けるという体験を

したがりました。

 

 

なので、曲が弾ける体験をしてもらいました。

 

 

たった30分のレッスンでも

弾けるであろう曲を弾いてもらいました。

 

 

それが彼女にとって自信になった。

 

 

そこから彼女は大躍進を始めます。

 

 

当時何年も不登校だった彼女は

学校にいくようになりました。

 

 

そして、彼女の弾き語りは評判になって、

奈良にあるホールの中でも、

B’zクラスのアーティストがやるホールから

オファーが来るほどになったんです。

 

 

でも、彼女はオファーを断った。

 

 

受験にチャレンジすることにしたから。

 

 

中学を自ら受験したいと望み、

塾の先生が「始めるのがちょっと遅い」と

言ったのにも関わらず、

それでもチャレンジした。

 

 

結果、彼女は受験に成功。

 

 

中学が始まったら今度はたまたま始めた

ボランティア活動がちょっとした注目を集め、

認められたことが継続に拍車をかけた。

 

 

高校生になった今も続けている。

 

 

現在は高校生を満喫しながら、

ボランティアもやり、企業に直接関わって

子ども食堂への継続的な支援を取り付けたり

といった活動をしています。

 

 

もちろん音楽も継続中。

 

 

ライブも不定期で継続中。

 

 

バンドやりたいと言うことになって

相談するために顔を出してくれたわけです。

 

 

 

久しぶりに再開して

人が一人成長したのを見て

なんだか感慨深いものを感じていたら、、、

 

 

「先生は私が言葉にならなくて

周りに伝えられないことを

全部、ちゃんと言葉にしてくれた」

 

 

「先生は絶対に『それは無理』って

言わなかった。いつもやりたいことを

やらせてくれた」

 

 

そう口走ったのを聞いて、、、

 

「あれ?俺、そんなことやったかな?」

 

一瞬そう思ったけど、

それは紛れもなく、彼女の中に残った言葉。

 

 

自分が大事にする人の中に

ちゃんと自分の言葉が

残っている嬉しさを感じました。

 

 

でも、その反面、、、

 

どの言葉が残るかわからないことに

ある種の恐ろしさとともに、

背筋が伸びるような気持ちになりました。

 

 

なんせ、この仕事を始めてよかったと

改めて思った一コマでした。

 

 

 

 

追記

彼女の中に残った言葉。

 

 

ちゃんと言葉にする。(明文化する)

 

それは無理と言わない。

 

 

この2つ。

 

 

 

言葉にする、というのは

目標や概念、練習方法を明確にせよ、

ということです。

 

 

もちろん、全て明文化する必要はないけど

できるだけモヤモヤしたものをのこさない。

 

 

例えば、、、、

 

ギターは弾くのをやめなければ上達する、

という考えがあります。

 

 

でも、この考えはモヤッとしているのです。

 

 

というのも、どうやって続けるか、

というところに言及してないから。

 

 

だったら、どのようにして続けるか、

という部分を探求することは

明文化することに繋がります。

 

 

 

ギターがうまくなる。

 

 

これだってそう。

 

 

モヤッとしている。

 

 

 

あなたにとって

「うまくなる」とは

どういうことでしょうか?

 

 

それは思っているテンポで

指が動くようになることでしょうか。

 

 

それとも、聞いてくれた人が

「聞いてるだけで楽しくなった、

ありがとう」といってくれることでしょうか。

 

 

これが明文化されてないと道に迷うのです。

 

 

 

そして、如何に明文化されてようが

「無理」といってたら無理になります。

 

 

同じ無理でも「今は」無理なら

まだマシでしょう。

 

 

 

でも、「今は無理」といいながら

心のなかで「自分には無理」となっていたら

無理という結果が返ってきます。

 

 

「今は無理」というその真意が

「どーせ弾ける」という意味での

「今は無理」なら、、、、

 

そのうち弾けるという結果が

返ってくるでしょう。

 

 

 

一見、大した方法に見えないかもしれません。

 

 

当たり前のように感じるかもしれません。

 

 

でも、こういうのが自らの中にある限り

仮にスローでも確実に成長するのです。

 

 

 

ギター上達の根本とは

こういうものだと思います。

 

 

そして、これはギター以外の人生に起こる

諸々も同じなのです。