今日から12月ですね。

今年最後の月が始まりました。

あなたにとってどんな1年だったでしょうか?

この季節だからというわけではないのですが、日常的によく考えることがあります。

それは…

自分は本当は何をしようとしているのか?

ということなのです。

なんだかんだ色々やってきました。

最初はギターで困っている人の助けに
なりたかった。

自分が培って来たギターの経験や知識、
ノウハウを伝えようと思っていました。

今多くの情報発信している人が
やっているような具体的な練習方法とかを
発信していました。

それで集まってくれる人を観察していると
どうやら僕の元に集まる人は
努力が報われない人が多いということが
分かったんですよね。

で、そういう方々が生まれ変わったように
別人になっていくのが見てて愉快でした。

中には不登校の小学生もいたりして。

でも、何故か回復していきました。

それは僕のせいではないと思っているけど
感謝されるので
ありがたくお気持ちいただいてます。

過去に発信したけど
日本一の高校生バンドを2年連続輩出した
高校教師の方。

この先生は努力が報われない
という感じではなかったけど、
過去のいろんな思い込みに縛られている方でした。

それが解けた途端、強烈な成果を出し始めた。

ある生徒さんはこう言ってくれました。

「先生は最後の砦ですね、
先生とこ来て駄目だったら
ギターは諦めたほうが良い」

ありがたいお言葉なんだけど
そんなたいそうなことでもない気がしてなりません。

今でも毎日、ずっと心の中にあるんですよね。

ホントは僕は何をやっているんだろう?と。

そして、それには一応の答えも出ています。

実は僕がやっていることは翻訳・伝道なのです。

勿論、仕事的にはコーチ業ですから、
コーチですし、
みんなは「先生」といってくれるから
先生なんでしょう。

わかりやすいからその肩書、レッテルは
利用するんだけど、同じコーチ、先生でも
そのスタイルは色々あるんですよね。

僕のスタイルは翻訳・伝導なんですよね。

実際、僕たちの先人にはすごいのがいっぱいいます。

ギターならこの半世紀を見るだけで、
とんでもないすごいギタリストがいっぱいいる。

70年代~現代までだけでも、
クラプトン、ペイジ、ベック、ジミヘン
サンタナ、タウンゼント、ブラックモア
ジョー・ペリー、ポール・スタンレー
ブライアン・メイ、ヤング兄弟
EVH、イングヴェイ、スティーヴ・ヴァイ、
サトリアーニ、マーティ・フリードマン
ポール・ギルバートにヌーノ、
カート・コバーン、フルシアンテ…

ざっと数えるだけでもこんなにいる。

もっといっぱいすごいのがいるんですよ。

彼らはプレーヤーであり、アーティストです。

指導者ではないから直接ヒントに
なりそうなことを言ってなかったりするけど、
演奏やその音、その発言や言動を
よく観察するとギターを楽しむヒントや
上達のヒントが見えてきます。

僕はギターを始める前からそういう部分に
自然と着目していたから、
先人のエッセンスを抽出して
ギターやってたんです。

だから、知識も運動能力も弱く
不器用で、リズム感もなく、
音楽も好きではなかったのに
ギターが仕事になったのだと思っています。

1年ほど前に、見えないものが見える人と
話する機会があったときに

「明らかに音楽は向いてないのに
仕事になっているのすごいね」

という複雑な気持ちにしかならないようなことを
言われました 笑

でも、これって
向いてなくても仕事になるくらい
先人の残したものにはパワーがある、
ということを言ったも同然だと思うんですよね。

ただ、注意しないといけないのは
先人は何も後進を育てようという志が
全員にあったわけではない。

単に自分の表現の一環として
にじみ出ただけだから、
それを活用しようと思ったら
翻訳する必要があるんです。

僕はそれをやって
人に伝えているだけなのです。

そのためには音楽以外のジャンルも
つなげて翻訳する。

歴史も哲学も宗教も科学も
物理も数学も関係ない。

繋がっているのだからそのつながりを
見つけているだけなのです。

そして、それを伝導するために
コミュニケーションも深める必要があるから
そうしているつもりですし、
今でもこれらは続いています。

それを努力が報われない人に発信してた
というだけのことで、役に立つなら誰に対して
発信しても本来効果が出て当然なのです。

だって、先人、偉大なギタリストたちが
残したことを翻訳・伝導しているだけなのだから。

ギターの世界にストレスはいりません。

しんどい思いして上達して
その先に音楽を楽しむ境地がある

と信じている人はいますが、
僕はその立場ではありません。

ギター演奏の世界から挫折をなくすためには
その立場では駄目だと思います。

そもそも、先人は音を楽しむと
したのですから、練習の段階でストレスがあるのは
改善余地があるサインであります。

何年も前から自分の中では
気づいていることだったんだけど、
たまには読者さんにこういうことを
お伝えしておくのもいいかと思ったので
今年最後の月初めの日に文章をしたためました。

もし、よかったらこのブログの過去記事
見てみてください。

違って見えるかもしれません。

そして、新たなヒントになるかもしれません。

追記

ちなみに先人の言っていることだから
全て正しいとは思いません。

先人の知恵だって
現代で機能しない考え方もあると思うので。

役に立つところは翻訳し
伝導しますが、役に立たないもの、

これは変える必要があるのです。