上でギターソロのことを書いたら
たまたま、うちの生徒さんから
面白いことを聞かれました。
彼、昨日のメルマガ受けて
ギターソロのことをウェブ検索した
というのです。
で、見てたら、
「すべての事は石の上にも三年というから
三年は頑張ろう」というのが
あったというのです。
それに対して
奧田がどう考えるのか聞きたかったそうなので
答えたのですが、、、、
えらく感に入ったらしいので、
こちらでもシェアしようかと思います。
先ず、「石の上にも三年」という教えは
簡単に諦めてはいけないよ、
という戒めだと思います。
だから、別に何も間違った教えではない
と思います。
でも、「すべての事は」石の上にも三年か?
と言われたら絶対そんなことはない、
というのが僕の答えです。
なんで、こんな風に思うかと言うと、
それは僕の過去の体験に原因があります。
僕は元々、全然勉強できない落ちこぼれです。
アホだったんです。
高校受験の時、あまりにも勉強出来ないから
塾に行かされました。
親も心配だったんでしょう。
塾の先生に質問したりして真剣に聞いていました。
僕の入塾テストの結果を見て、
塾の先生は言いました。
「数学は基礎がないとだめなんです。
1つわからないところがでてきたら
先に進めない。
だから、基礎をやらないといけないけど、
時間が足りないですねぇ、、、、
そもそも基礎作るのに時間がかかるから。」
僕はそれを聞いて「あぁ、俺はだめなんだな」
と思いました。
そう言われたのと同じだと思いました。
結果、なんとか運だけで高校に進学できたけど
親は当然まぐれで入ったのだから
僕の高校生活を心配してくれました。
家計に無理をして家庭教師をつけてくれました。
僕は無理してると思っていたから、
なんだか申し訳ない気持ちと、
余計なことをしてくれるな、という
親心を踏みにじるような気持ちが
混じっていました。
でも、その先生が当時アホだった僕を
二時間で別人にしてくれた。
結果、一ヶ月後、
落ちこぼれだったアホは秀才に変身しました。
実力テストで県内の国公立高校の一斉テストで
300位以内にランクイン。
調べたら当時の奈良県の高校生は
52,000~53,000人くらいだから
国公立が半分だと仮定しても
25,000~27,000人くらいでしょう。
※実際はもっと多いかも知れません。
参考:https://www.pref.nara.jp/secure/46721/R2all-graph.pdf
僕が受けたのは高校1年のときだから
単純に3で割ると8,300~9,000人
その中で300位だったら
かなりいい結果でしょう?
上位4%以内に入っている計算になります。
行ってた高校は県内で真ん中くらいのレベルだったから、
学年でトップクラスだった、
ということになります。
それまで長らくアホな扱いしかされてなかったのに
急に秀才扱いされてしまい戸惑ったのを
鮮明に覚えています。
、、、こういう経験があるだけに
石の上に三年は否定しないけど、
ちゃんと解釈しないといけないと思うのです。
世間で常識的に言われている説というのが
どのジャンルにもあります。
数学なら、
「基礎を作るのに時間がかかる」みたいな話。
でも、それは絶対法則ではありません。
ギターソロも同じなのです。
もっと言えばギター全般同じです。
ギターソロ弾くのに石の上にも三年だから、
諦めずにやろう、という解釈をするなら
まだしも、、、、
石の上にも三年だから数年かかる、、、
場合によっては十年かかるとか一生かかる、
みたいな方向へ解釈するのは間違いです。
物事というのはやり方次第なのです。
数学の恩師が教えてくれたのはこれなのです。
ギターもやり方次第です。
時間がかかることも確かにあるけど、
モチベーションが消えるほど手こずるのは
やり方を疑ったほうが良いと個人的には思います。
あなたのやり方は機能しているでしょうか?