禅の世界に把住放行という言葉があります。

 

 

把住というのは「握りしめること」

 

放行というのは「解き放つこと」

 

 

 

把住と放行は2つでセットであり、

どっちかが行き過ぎるといけないよ、

という教えなのですが…

 

 

これはまさにギターでもそうで。

 

 

 

ギターでもそれまで全然ダメだったのに

指導されるとそれまでとうって変わって

上達する人がいます。

 

 

ギターだけにとどまらず、

人生の可能性が広がる方がいます。

 

 

そうかと思ったら多くの人で効果がでたことを

教えても全く変わらない期間が

つづく人もいます。

 

 

 

その違いはたくさんあるんだけど

その一つに把住放行が

関係している気がしてなりません。

 

 

上達したり可能性が広がる人は

把住放行が上手です。

 

 

ダメダメだった時は把住放行出来なくて

なにかのきっかけで把住放行を掴んだら

急に変わる、というケースを

たくさん見させてもらいました。

 

 

 

一方、いくら指導してもうまくならない人は

把住放行が下手です。

 

 

この把住放行がギターになると

どうなるのか、一例を示しましょう。

 

 

 

【把住例】

 

うまくなりたいと練習方法を探す。

 

自分の練習方法は正しいのか分析する

 

他人の演奏動画等を見て

自分の立ち位置を把握する。

 

 

他にもありますが、

こういうのは把住であることが多いです。

 

 

【放行例】

 

ギター上達という結果が気になってない

 

演奏することに集中している

 

他人が自分の演奏に対してどう思うかを

気にするのが理解できない

 

 

こういう感じです。

 

 

 

要するに、

 

把住というのは

目的をしっかり見定めている

心の状態、執着心。

 

 

放行というのは

目的のことを忘れて、

やるべきことのみやっている無心の状態。

 

 

 

この把住放行をバランス良くしっかりやる。

 

 

すると物事はきれいに成就することが

多いのです。

 

 

 

あなたは把住が先行しているでしょうか?

 

 

それとも、放行が先行しているでしょうか。

 

 

 

自分に足りない方を補っていくと

ギターも上達が早くなりますよ。

 

 

よかったら意識してみてください。

 

 

 

追記

 

ちなみに把住放行は心の状態のことだと

思います。

 

 

少なくとも僕は行為のこととして

紹介しているわけではないので、

あしからず

 

 

 

追記 その2

 

把住放行はギターだけじゃなく

全てで使えます。

 

 

日常的なことでもやってみると

面白いくらいうまくことが運ぶと思いますよ。