昨日、宅配便ユーザーさんからご質問を頂きましたのでお答えします。
ちなみに宅配便ユーザー以外の方も役に立つ内容だと思っているので、お楽しみください。
さて。
頂いたご質問内容というのは、、、、
練習の課題としては模範演奏のような演奏が出来たら良いということでしょうか?
こんな内容でした。
宅配便を受講されていない場合はわからないことが出てくる、と思うので一応、説明させてください。
宅配便ではいつも課題というか練習するための素材を提供しています。
僕が練習するのに適していると思う曲やフレーズを選び、その中に出てくるフレーズのエッセンスを損なわないようなフレーズを月2回、練習課題として送っています。
もちろん、練習のやり方はすべて決められているし、どこまで出来たら次のステップに進むかも提示しています。
基本は次の課題が来たら今やっている課題は全部無視して先に進むシステムです。
で、この質問者さんは練習全体のゴールはどこにあるんだろう?と思われているわけですが、、、
これは、宅配便の各ステップの基準(課題)がすべてクリアできるのがゴールです。
宅配便の基準というのはどんなジャンルの曲でも共通している要素だから、その基準が満たせたら自動的にトーンとリズムが作られている演奏になるように設計してあるのです。
だから、全体の課題としては、基準がすべて満たせる、というものになります。
ただ、誤解してはいけないのは宅配便の目的がそもそも何なのか?という部分。
これはギター練習の目的と言っても良い部分ですが、、、
要するに、どんなフレーズでも大した練習をせずともすぐに弾けるようになることが目的なのです。
理想は初見ですね。
それを僕は「演奏力の養成」と読んでいます。
要は演奏力が身につけば弾きたいフレーズなんか弾けるのだから演奏力身につけようぜ、というのが僕の教材やレッスン、メルマガ、ブログの発信で言わんとするところです。
これは全員そうだと思っているのですが、ギターを使って音楽を演奏したいわけです。
自分がかっこいいなぁと思うフレーズを弾きたいわけです。
ただ、現実は「かっこいいなぁ」と思うフレーズを弾こうとするとすぐに弾けないものです。
たいてい弾けるまでに数日から数週間。
場合によっては数ヶ月から数年かかるものもある。
こうやって変に時間がかかるからこそ、
「自分には基礎が足りないんじゃないか?」
という思いに駆られて、基礎練習フレーズをちまちま弾いてみたり、レッスンやスクールに通ったりするわけです。
ところが、「どうなったら弾けたことになるのか?」という判断基準もないし、それが無いから「どうやったら演奏出来るようになるのか?」という手順も生まれてないのが一般的なギター教則情報の特徴です。
なんせ、僕たちの目的は演奏力を高めることです。
宅配便をやってようがなかろうがここを目的にするとギターは変な回り道をしなくなります。
そもそも「ギターの基礎」なんてのは演奏力の基礎と言い換えても良いはずだから。
だから、演奏力。
どんなフレーズでも労せず弾けるようになるには何が必要なのか?
もっというと、どんなフレーズでも初見で弾けるようになるには何が必要なのか?
ここにフォーカスして練習内容を見直していただけると有益ではないかと思います。
ご参考までに。
追記
ちなみに、宅配便で
基本は次の課題が来たら今やっている課題は全部無視して先に進むシステムです。
と説明すると、、、、
「そんな中途半端でいいんですか?」
とか
「自分は性格的に気持ち悪いので出来ないです」
とか頭の硬いことを言う方がおられます。
別にそういう人はこの考えを採用しなくてもいいんです。
無理にわかってもらおうとはしません。
(大体、体験もせず前もってわかるものでは無いからわからせようとすること自体がムダに終わります。)
だから、「良いんですよ」で終わらせます。
それでわからないといわれてもやらないことにはわからせることが出来ないことだから僕はそれ以上のことは言いません。
でも、今回のメールを読むとちょっとは意味がわかるかもしれません。
目的はフレーズが弾けるようになることではない。
フレーズを弾くために必要な能力を磨くこと。
ここがわかれば意味がわかると思います。
といってもわからないものはわからないから、わからなくても良いんだけど 笑
ご参考までに。