ギターの上達で最も確実な情報が手に入るのは
過去の偉大なギタリストの発言や事績。
そして、何よりその残したサウンドを
よく聞くことだと思います。
その音を出しているのはその人の
感覚であり、それが現れているのが
発言や事績だからです。
だから、インタビューは非常に当てになる。
ときには出版社が交渉して
誌上ギターセミナーなんかをやっていたりするから
そういうのはとても参考になります。
ただ…
ギタリストのインタビューを読む際には
注意することがあるのです。
それは…
絶対に自分でそのアイデアを試すこと。
試して「ちょっと無理だな、これは」と
思ったらそれは捨てることです。
その好例を紹介しましょう。
先日、スティーヴ・ヴァイが考案した
30-Hour Guitar Workoutというのがあるけど
これなんかタイトル見た瞬間に
実現不可能な匂いがする。
実際、中身は3日間、1日10時間ずつ行う設定で
書かれている。
3日ですごいギター演奏を身に着けようという
どえらい企画。
しかし、個人的にはかなり無理があると
思っています。
先ず、そんな設定で練習できるのは
ギターだけ弾いて1日過ごせるような立場にある
若者とかプロを目指して
人生かけてるような人くらいだろう
ということ。
もちろん、設定を無視して
プログラム内容の順番を活用する等といった
工夫をいれて実践する価値はあるかも知れない。
だから、そういうのも色々試してみることは
良いと思いますが、
内容をそのまま受け入れるというのは
如何に偉大なギタリストの言う事やアイデアでも
機能しないことは意外に多いのです。
他にもあくまで偉大なギタリストの
インタビューというのは教える事を前提に
話されていません。
だから、自分の感覚を話しているだけ
なんですよね。
なので、その意味でも
読んだ内容がそのままあなたに
当てはまるとは限らない。
その意味でもやっぱり自分なりに解釈して
まずはやってみることが重要だと思います。
他にも色々言えるんだけど、
この辺がわかりやすいと思います。
このギタリストのインタビュー活用に関しては
30年を超える実践経験からも間違いないです。
大事なのは、あなたの上達だったり、
目的でしょう?
だから、ご自身に活かすのを忘れずに
使わせていただきましょうね。