科学という言葉に
どんなイメージがありますか?

科学というのは再現性があるのが特徴です。

水を凍らしたら氷になる。

水を温めたら空気に変わる。

これは水に起こる現象を
科学的に分析した結果、
地球上ならどこでも何度でもこうなることが
わかった人間の智慧です。

つまり、科学というのは
物事のパターン認識という側面がある。

だから、アスリートなんかは
コーチをつけて身体の動かし方を
調整したりしているわけです。

身体の動かし方を脳が完全に覚えたら
成果が安定するからですよね。

僕はなんでギターで
こういう発想がないのか不思議でした。

そういうアプローチで教えている人は
ゼロではないことを知っていますが
全然主流ではない。

アーティスティックな活動だから
そこに神秘的な何かを見ているのか、
何なのかよくわからないけど
「センス才能が幅をきかせるもの」
という認識がまかり通っているように
見えて仕方ない。

まぁ、でも、それも
あらゆる手を尽くしても上達実感がなければ
「自分にはセンスが無かったんだ」と
結論づけるのは自然な人情だと思います。

でも、本当はそうじゃない。

世界の舞台に出てアーティストとして
活動するとかじゃない人がほとんどですよね。

そんな日常的にギター楽しむのに
センス才能なんか要るわけがない。

でも、弾けないのは
誰でも弾けるようになるメソッドや
システムが無いからだと僕は思っています。

(だから、僕はそれを
20年コーチに専業する中で追求して
導き出しましたし、その方法を実践することで
科学的に上達出来ると思っています。)

それに加えて、情報が氾濫して
何が本当かわからなくなっているのも
弾けないのに拍車をかけている。

だからこそ、挫折しやすい環境になってるし
フェンダーの90%挫折のデータが
それを物語っておるではないですか。

だったら今やるべきはなにか?

情報を制限して
自分が信じられる事をやったら良いだけなのです。

何でも良いのですよ。

YouTuberで気に入ったのがいるなら
その人の提唱する方法をやってみたらいい。

情報発信する側は嘘ついているとかではなく
自らが信じる真実を言っていて
それでその人がうまくなっているわけだから
あなたが同じこと出来ないはずがない。

そう思ってやってみて
「もう、良いや」ってなったら
違うやり方を試してみればいいだけのことです。

なんせ、「センスが無いから向いてない」なんて
考えるのは大間違いである、ということを
信じてもらえたら嬉しいです。

追記

ちなみに僕は再現性が高い上達法を
導き出せたけど、実際のレッスンで
それをいつも利用しているかと
言われたらそうではありません。

ギター上達させるのに響く教え、アイデア
というのは人によって違う。

同じ人でもその人のタイミングによっても違う。

相手が抱えている問題とか
上手くいかないと感じている課題を
明確にして始めて答えが出るもの。

だから、レッスンでは個別に
対応できることもあって
相手が今、解決出来ることを
最速で解決させることをやっています。

再現性が高い上達法は
僕がつかずに、一人で自宅練習する
パターンの人をサポートする場合に
提供しているイメージです。

こんな風に上達というのは結局は
問題や課題の解決なので、
センスとかそういうのはあまり関係ないのです。