芸は人なり
そう残したのは世阿弥ですが、
ギターも全く同じ。
演奏には人間が出ます。
確か布袋さんもいってたと思いますが
心が出る。
ノイズを怖がって弾いていると
出音は弱々しくなります。
逆にノイズを怖がらないようにと
思うがあまり
無理やり自分の恐れを無視しようとすると
今度は出音が割れてきたりします。
演奏にはその人の心が出ます。
つまり、人間が出る。
面白いのは練習時にも人間が出る、
ということです。
時間が無いから「今日は無理」と
自分に宣言して弾かない人は
そのうち弾かなくなる未来がやってくる。
モチベーションの問題だと
多くの人は思う。
もちろん、間違ってないんだけど
実はその人の人間性が出ているわけです。
実らないならやらない。
そういうものの見方、捉え方が
表に出た結果、そうなるのです。
逆に時間がなくても
「数秒でも良いから弾こう」となる人は
時間の有無にかかわらず弾くのですから
ギターは継続するでしょう。
継続したら腕が上がるのは当然のことですから
上達するべくしてそうなるのです。
それは、実ろうが実るまいが関係なく
やれることはやる、という
ものの見方が表に出た結果です。
前者は自らをコントロール出来ず、
後者はコントロールしている状態。
コントロールしている
ということは別の言い方をすると
支配している、ということです。
自らを支配出来ることを
日本では古来、修身というのです。
身を修める(コントロール、支配)
わけです。
そして、そういう人を
修養出来ている人だといったりする。
まさに芸は人なりです。
芸がある人はちゃんと
自分を修めることが出来るからこその
結果なのです。
自分を支配できているでしょうか。
そういう視点でギターを利用すると
ただの趣味で終わることはありません。
人生を変えてくれるツールとなるのです。
同じやるならその方が楽しいのでは無いかと
思うのですがいかがでしょうか。