あるところに剣術が好きな男がいました。

彼は自分の剣を極めるために山の上に住んでいた剣の名人の弟子になりました。

3年の時間と全財産を使い果たし、彼は竜を退治する技を覚えました。

 

修行を終えた男は技を修得したので山を降りました。

 

「この技を試してみたい、、、」

その一心で男は竜を探しました。

 

ところがいくら探しても見つかりません。

誰に聞いても、世界中の何処を探しても見つかりません。

男は結局、竜を探し求めて一生を終えましたとさ。

 

 

この話は何を表しているでしょうか?

この男は存在しない竜を倒す技を苦労して身につけました。

でも、その技を試したくても試せません。

当然ですよね、竜などいないのだから。

 

実はこれと同じことを多くの人はやってたりします。

 

基礎練習フレーズを弾く

スケールをすべて覚える

コードを覚える

、、、、こういうことを通して同じ事をやるのです。

 

もちろん、この行為が間違っているわけではありません。

基礎練習フレーズを弾くことが間違っているのではありません。

スケールをすべて覚える事が間違っているわけではありません。

コードを覚えることも間違っているわけでは無いでしょう。

 

でも、この練習で得た技術をどう使うかが明確に見えていてこそこの努力は実を結ぶのでは無いでしょうか?

 

あなたの努力は果たして今の実を結ぶでしょうか?

あなたのその努力は果たして何処でどう活きるのか明確でしょうか?

竜を退治する技を身につけようとしてないでしょうか?