多読という手法を
聴いたことがあるでしょうか。
文字からもわかるように
たくさんの本を読め、という手法です。
1つの本を読む精読、熟読という手法の逆。
色んなジャンルの色んな本を読む。
これが多読です。
読書法って人によってここらへんの考え方は
色々あってなかなかやかましいジャンルです。
例えば、「スキミング」と言って
一言一句を理解せず、文全体の大意を
理解する技を身につけるために多読をせよ、
という考え方もあったりします。
他にも色んな考え方があるジャンルです。
でも、結局多読というのは、
たくさんのジャンルの本に接することで、
知識同士の繋がりが起こるのが
共通だと思います。
ジャンル関係なく知識がつながるから
ある日突然意外なジャンルの繋がりが
見えたりして学びが深くなったりすることが
あるのです。
何かがひらめいたりすることもあります。
メルマガやブログで全然違うジャンルの話を
引き合いに出して
ギターの話に繋げたりすることが
よくあるのですが、これはまさに
多読の効用だと思います。
そして、実はこの話も
ギターにつながるのです。
実はギターも多読的なアプローチが
かなり機能します。
これができると
ギターの上達スピードは変わるし、
上達するまでにかかるストレスも減ります。
そもそもギターの練習が
続くようになるでしょう。
練習が続くのだから上達確率は
100%になるのです。
ずーっと続けてたら
嫌でもうまくなりますから。
こんな、いい事だらけなのに
多くの人はこれをやりません。
それはこのやり方に
心理的な抵抗があるのかもしれません、、、。
それも、そもそも多読的なアプローチというのが
どんなものかわからないと
理解できないとおもうので、
説明させてください。
ギターの多読的な練習アプローチとは、
大量のフレーズを
とにかく弾きまくることです。
大量のつまみ食いをすること。
弾いたフレーズの出来が中途半端だとしても
どんどん新しいフレーズを弾く。
指が動かない
↓
違うフレーズ
みたいなこんな軽いフットワーク。
どうでしょうか。
今、心の中に
「そんな事してたら上達なんかしないだろ」
と浮かんできませんでしたか?
これが多くの人が感じる心理的抵抗です。
つまり、多くの人は1つのフレーズ、
1つの曲をちゃんと納得いくまで弾こうとします。
もちろん、これは心の態度としては
素晴らしいですが、現実的には
結構リスクがあるやり方なのです。
というのも、そのフレーズが
今の自分の段階にあってないかも
しれないから。
これなら、いくら今頑張っても
なかなか弾けるようになるわけありません。
それに、もっと深刻な話があって、、、
1つのフレーズ、1つの曲を
満足するまで弾き切ろうとして
時間をかければかけるほど
飽きてくる確率も高くなるのです。
20年前ならそれでも良かったんです。
でも、今は違う。
気が散るものがいっぱいある。
スマホで通知が来る。
1つのフレーズ、1つの曲にこだわって
飽き始めているのにゲームの通知なんか
来たら、、、
こうやって挫折率が高くなるのです。
この話が厄介なのは、20年前は
そうじゃなかったからです。
20年前は1つのフレーズに専心しても
良かったのに今はマズイ。
こういうのも心理的抵抗に
負けちゃう原因になるかもしれません。
でも、ギターの効果的な練習の前に、
その練習は継続しないと本末転倒です。
このように、たくさんのフレーズを
つまみ食いすることは思っている以上に
効果的なやり方なのです。
何も1つのフレーズを頑張って、
満足するまで弾こうとしなくても
演奏は上手になります。
中途半端でいいんです。
大体、完璧な演奏などありませんので。
もちろん、弾いてて飽きないなら
1つのフレーズに心血注ぐのもありですが、
飽きてきたなら遠慮せずにフレーズなり、
曲なりを変えてつまみ食いしましょう。
追記
ちなみに、曲に取り組むときも、
イントロからやる必要はないんですよ。
中途半端でいいんです。
いきなりBメロから、とかで良いんです。
曲なんてフレーズというパーツが
繋がったものだから
どのパーツから弾いても良いんです。
追記2
ちなみに後日、この記事に対する
お返事を頂いたのでお答えしました。