前回、ギターは1年続いたら一生続くという
フェンダーのデータの話を書きました。
この文章を友人に見せたら僕が
「あまり期間を縛らない方が良い」
と書いていることに疑問を持ってくれました。
何故、期間を縛るのを良しとしないのか?
という疑問。
もしかしたら、前回の内容を読んで
あなたも友人と同様に思ったかも知れないので
今日は期間を縛らない理由をお話します。
その前に、前回、僕は
1年という期間を目標にするのは
それはそれで良い手立てである、ということを
書きました。
これ以降で僕は期間で縛るということを
おすすめしない理由を書きますが、
だからといって1年という期間を目標にすることを
否定する気はないのでご了承ください。
まず、「1年続けたらギターは一生続く」と
聞くと1年続けたら何かが起こると
思ってもおかしくないわけですが…
ギターが続く原因を「1年」という
期間に求めるのはリスクだと思っているからです。
本当に1年でギターを続ける体質に
なっていたら問題ありません。
でも、ならなかったら?
「あのデータはテキトーだ」
と憤るかも知れません。
「1年やったけどダメだった、俺の1年返してくれ」
と無理な事を要求するほどに
混乱をきたすこともあるでしょう。
憤っても混乱しても全く何も変わらない。
気分悪いだけでしょう?
それって百害あって一利なしではありませんか。
期間で縛るとリスクがある。
これが1つ目の理由です。
そして、もう一つの理由は…
先のデータは雑だと思うからです。
確かに「1年続けたら一生続く」はわかりやすいですよね。
でも、よく考えると…
同じ1年でも、365日毎日「10秒」しか弾かない人と
お休みの日がありながらも
大体、毎日コンスタントに
「15分」弾いて1年を過ごした人が
同じように「ギター一生続く」とは
考えにくくないでしょうか。
特に前者はギターを続ける価値に
気づかないわけではないけど
たかだか10秒くらいしか弾いてないから
価値に気づくには1年以上の時間が
かかってもおかしくないでしょう。
「1年」という期間で区切るというのは
データの解釈としてはちょっと雑だと思います。
現実感が僕には感じられません。
そして、忘れてはならないのは
ギター演奏の価値は何をギターを弾かなければ
わからないというものでもない、
ということなのです。
例えば、ギターを弾かずに
音楽を聞いているときに…
このプレーヤーは何を考えて
演奏をしているのか?
とか
演奏者の身体の感覚はどんな風に
なっているんだろう?
というようなことを探りながら聞いている人なら
人よりギターを弾く練習量が少なくても
ギターを弾く価値に気づいたりする。
(ちなみに僕はこのパターンです。
何故か自然にこれはやっていました。)
逆にぼんやり音楽を聞いているだけだと
1年ギター続けても価値を感じられない、
と言うことも十分起こり得ると思います。
こんな風に人がギター弾く価値を認識すると
一言で言ってもいろんな要素があるのに
「1年」という期間で区切ってしまうと
現実が見えなくなりやすいと思うのです。
だから、あまり期間で縛るのは
おすすめできないのです。
じゃあ、ギターを楽しくずっと続けていくには
何が必要なのか?
それはたくさん要素があるので
また、次回以降でお話します。