ジェイク・E・リーというギタリストがいます。
オジー・オズボーン参加で有名になった
ギタリストで、うちの生徒さんの中にも
ジェイクのコピーをしている人がいます。
ジェイクは超絶技巧をこらした演奏を
することで有名だけど
病気が新しい境地をもたらした、
という話を耳にしました。
悪化する関節炎の症状が自分を変えてくれた
とジェイクは語っています。
筋力強化、ストレッチ、
ステロイド注射をたくさんやった
ということだからその病状は推して知るべし。
更には
軟骨はほぼなくなってしまった、
感覚がない。
骨と骨がくっついている状態。
右手の肘を主に使うように演奏スタイルを
調整しなければならなかった。
肘の動きをできるだけ大きくしながら、
手首の動きを最小限に抑えるようにした。
手術でできるのは骨を癒合させること
だったけど、手首がほぼ固定されてしまうので
避けたかった。
と言及していました。
ピックの厚さや弦のゲージも変えたそうです。
トニー・アイオミのことにも言及していたから
自分の境遇と重ね合わせたんでしょうね。
そして、こう言っていました。
「ある意味、ギターの弾き方は
分かっているのに、
もう一度ギターを習っているような感じだ」
「楽しいよ。精神的にも、理論的にも、
何をすればいいのかは
ちゃんと分かっているんだけど、
左右の手を自分のペースに合わせて
調整しないといけないんだ。」
この話、素晴らしいと思いませんか?
ギターの演奏極めたといっても
いいような人なのに
さらなる進歩や進化がある。
それを自ら見出しているところに
学びがありました。
こういう話を聞くたびに、
進歩、変化を恐れていると損をする
と思わされます。
実際、趣味的なジャンルの話は特にそうですが
進歩、変化を起こさなくなりがち。
ギターで言うなら、
弾けるフレーズばかり弾く、とかね。
ギターソロでもバッキングでも何でもいいから
貪欲に色々弾いたほうが楽しいのに
それを知らないまま、中途半端に弾けて
変な満足をする。
それは満足ではなく、誤魔化しなのだと思う。
僕もこの変な満足をして喜んでいる時期があったけど今では変な満足は捨てています。
最近ではバッキングで養った技術を利用して
ギターソロを完コピするのにハマっています。
30年前に挫折して完全に捨て切ったと
思っていたギターソロにまさかハマりだすとは
おもってもいませんでしたが…
やってみるとやはり、
ソロはバッキングの延長だと
つくづく実感しています。
そうやって変化、進化を恐れずに
経験すると楽しさが広がっていく。
そういうことをジェイクはその人生で
示していると思います。
あなたは貪欲に変化を選ぶでしょうか。
それとも停滞を選ぶでしょうか。
追伸
変化をしないと人間は
どんどん駄目になっていく…
これは実は人間だけでなく
万物がそうなのです。
これは釈迦が諸行無常といったことで
有名ですが、実は5000年前のこの智慧にて
喝破されています。
↓
すでにネタバレだった、という。