こんなメールを頂きました。

 

> 最近、以前購入していた
> 「エフォートレス・マスタリー」という本を
> 読み返しています。
>
> 有名本らしいので、
> 奥田さんもご存じだと思いますが、
> バークリー音楽院講師のピアニストが
> 書かれた本で、多くの生徒や楽器演奏を
> 楽しもうとしている人が
> 「音楽恐怖症」であること、
> 何故そうなるのか、その克服方法等、
> 著者の実体験を元に、
> 詳しく書かれてあります。
>
> 1年ほど前に読んでいたのですが、
> 読み返してみると、
> 今の自分がフォーカスしているポイントが、
> 1年前とは随分変化していることに
> 気が付きました。
>
> 読んだ当時は、感銘は受けたものの、
> 即実践、即効果ということには
> なりませんでした。
>
> 読んで終わりという感じです。
>
> しかし、今回一部を読み返しただけで、
> これまでの自分が、いかに余計な事をし
> 余計な事を考え、
> 本来必要であることを蔑ろにしたまま、
> 先に進もうともがいていたのかを
> 痛感しました。
>
> 体の使い方、仕組み、
> それをベース(基礎)としたうえでの、
> 確かな技術、リズムとトーン。
>
> 奥田さんが
> 教えてくださっていることと、
> 全く同じ事が、この本にも
> 最も大切な事として書かれてありました。
>
> 僕もYoutube等で、How to動画等を
> 見ていろいろとトライしてきたのですが、
> 上手くいかず、途中で辞めるを
> 繰り返してきました。
>
> そんな自分に心底がっかりし
たりして。
>
> そういったレッスン動画で弾いている方って、
> 大事な「基礎」の部分ができている前提で
> 弾いているんですよね。
>
> 初めから自然に「基礎」に気付き、
> 上達していった方にとっては、
> 姿勢が悪いとか、脱力できないとか、
> それに気づかないとか、
> ありえない話なのかもしれませんね。
>
> でもそのありえないが、
> 多くの場合で発生しているのが現状ですね。
>
> 子供のころから、「我慢」や「努力」を
> 問答無用で理由も曖昧なまま叩き込まれ、
> それが正しいとされる世の中ですから、
> 本当に必要な事に気付きにくいのも、
> 致し
方ないのかもしれません。
>
> 奥田さんが発信されていることは、
> 大袈裟ではなく、「人生を変える」
> そんな教えだと思います。
>
> 楽器演奏の基礎は、
> そのまま生き方や暮らし方に
> 活用できますよね。
>
> 良い姿勢で、楽に深く呼吸をし、余裕があり、
> 確かな考え方やそれを活かした技術や
> 方法を元に生きていく。
>
> こんな素晴らしい人生はないですね。
>
> 自分の状態や心境をこうやって
> 文字化するのが、自分の変化を
> 肯定しやすくさせてくれますので、
> つい長文になってしまいました。
>
> 今後ともよろしくお願いします。
>
> F

 

Fさん、メールありがとうございます。

 

このメールにはたくさんのヒントがあるので

引用させていただきました。

 

色々ヒントがあるのですが、

多くの人が気づいてないんじゃないかと

感じる事がここですね

> レッスン動画で弾いている方って、
> 大事な「基礎」の部分ができている前提で
> 弾いているんですよね。
>
> 初めから自然に「基礎」に気付き、
> 上達していった方にとっては、
> 姿勢が悪いとか、脱力できないとか、
> それに気づかないとか、
> ありえない話なのかもしれませんね。
>
> でもそのありえないが、
> 多くの場合で発生しているのが現状ですね。

 

これはレッスン動画だけではなく、

教則本もDVDもそうなのです。

 

そして、それは20年以上前からある構図だと

思います。

 

音楽というのは実は「基礎」という概念が

定義づけられていないのが現実です。

 

だから、自分で定義づけないと

基礎という情報に振り回されることになる

と感じています。

 

もちろん、何が基礎なのか?

ということを定義づけるのは難しいです。

 

色々経験して、色々知識を入れて、

音楽をやる上でのいろんなトラブルを

乗り越えないとわからないもの

かもしれません。

 

だからこそ、うちの生徒さんには

僕が定義した「基礎」というものを

お伝えしています。

 

同意できるならそれを採用してください、

というメッセージを投げてるわけです。

 

では、基礎とは何か?

 

これはトーンとリズムという

言い方をしています。

 

音楽は狙った音色(トーン)が

狙ったタイミングと長さ(リズム)で

表現されさている、という考えです。

 

これは20年以上、ギター教えてきて、

たくさんの生徒さんと見つけた僕の真実です。

 

もし、この考えに同意できるなら、

採用してみてください。

 

今のところ、この考えでギター教えるのに

困ったこともないし、

この考えでギターやるのに

困ったこともありません。

 

うちの生徒さんも何も困ったことがないので

それなりに的を射てるのではないか

と思っています。

 

よかったらご採用ください。

 

追記

ちなみに、このFさんのメールには他にも

大きなヒントがいくつも隠れています。

 

そのへんの話もまた追って。