梅毒という病気をご存知でしょうか。

性病です。

人間はこれを克服できてないみたいですが、最近では聞くことがめっきり少なくなりました。

 

この梅毒。

18~19世紀には大問題だったそうです。

決定的な解決策を見いだせず、人は滅びるのではないか、と思われていたほどの病気だったそうです。

まるで数年前のコロナのようです。

 

ところが20世紀に入ると様相が変わります。

それはサルバルサンという薬が発明されたからです。

エールリッヒという研究者が開発したそうです。

 

このサルバルサンを作るのにエールリッヒは605回の失敗を繰り返し、失望と苦悩を味わったといいます。

そんなサルバルサン。

「研究にとってもっとも大事なものはなにか?」と問われ、こう答えました。

 

忍耐だ、と。

 

なんとも重たい言葉ですが、実は人類を救う薬の開発みたいな重大なテーマでなくても忍耐は必要なのです。

 

ギターもおなじなんです。

 

うまくなる未来は確定しています。

弾いていれば。

でも、最初からすっとうまく弾けるわけではありません。

 

「弾ける」というゴールは決まっている。

でも、それを努力しながら待つ必要がある。

 

ある意味、自分との根比べみたいなものなのです。

 

いずれ弾けるようになる自分を信じられず、先に折れたら負け。

いずれ弾けるようになる自分を信じられなくても、折れなければ勝ち。

いずれ弾けるようになる自分を信じたら、折れたくても折れられないから楽勝。

 

それがギターなのです。

 

あなたはどのケースに当てはまるでしょうか。