「公式なんかその時に作れ。」
これは僕が未だに足を向けて寝られない
恩師の教えです。
この方は僕の人生を変えてくれました。
この方は僕に人生でずっと使えるツールを
くれました。
僕は先の教えを頂いたことで
数学が得意中の得意になりました。
全く数学ができない落ちこぼれだったのに。
「公式なんかその場で作れ」
この教えには含みがあります。
それが、背景をさぐれ、という教えです。
同じ人間が作った公式だから、
その人間の当時の背景
(この場合は思考プロセス)をたどれば
同じ結論が導き出せる、という仕組みです。
この背景を探るというのは
ギターでも全く同じ。
マネして学ぼうとしている相手は
どういう感覚で
どういう感触で
ギター演奏しているのか?
というのを探りながら練習するんです。
もっといえば世界観なんかも探ると
見えてくるものがあります。
一見、とてもめんどくさい営みに見えます。
そして、答えの確認ができないから、
「答えは1つ」と思っていればいるほど
苦痛を伴います。
でも、何十年かかってもできないことが
たかだか数ヶ月で出来るようになる、
なんてこともあるはずです。
僕の先生はこれを僕にしてくれました。
だから、僕はギターで僕を信じてくれる人に
これを教えているつもりです。
多くの人はプロのギタリスト、、、、
しかも、トッププロの演奏を参考にしたり、
マネしたりするものです。
でも、そのトッププロは
色んなプロセスを辿って
今あなたが見ているような演奏に
なっていることを忘れてはいけません。
そのプロセス(つまり背景)を辿らずに
結果だけマネするから
学びが浅くなる。
そして、学びが浅いから
なかなか技術が身につかない。
本当は背景を探れば、、、、
もっと言えば、
ものの捉え方を変えなければいけないのに
時間と労力でなんとかしようとする。
時間と労力といういわゆる根性で
立ち向かうと先に心が折れるのが
よくある典型パターンです。
そうやって挫折する。
そして、自分が経験した負の体験をもって
「ギターはセンス」などと
無責任なことを悪意なく吹いてしまう。
もちろん、これはただの一例。
みんながみんなこうなるわけではありません。
ですが、ポイントは
努力の方向性がズレている、
というのは確かだと思うのです。
今回の場合は、背景を探らずに
根性でなんとかしようとする
というケースです。
結局、努力の方向性がズレているのです。
努力がなにかのきっかけで変わったら
人はすぐに変わります。
16歳の時の僕、、、、
バカ丸出しだった僕がたった2時間で
スポンジのように情報処理できるようになり
成績が変化したように、、、、
ギターも変化するのです。
そのお手伝いをするのが僕の仕事です。
16歳のときの僕が恩師にしてもらったことを
恩師には返せないから僕を信じてくれる人に
やっているつもりです。
別に僕を利用しなくてもいいから
うまくいってないなら努力の方向性を
見直してみてください。
その1つの方法として、背景を探る。
これを意識してみてください。
すぐには変わらないかもですが、
臨界点を超えると急に変わりかねない要素です。