僕の文章を読んでくれている方には
年配の方もたくさんおられます。
生徒さんでも僕より人生の先輩が
たくさんおられます。
ギターのレッスンとかでも
そんな先輩からよく聞くのは
「今更ギターはじめても
弾けるようになるもんなんでしょうか」
というセリフ。
僕は「もちろん、なりますとも」と
お答えしていますが
所詮先輩から見ると若輩です。
「お前に何がわかる」と言われたら
「すみません」っていうしかない。
でも、カンカワ・ナガラさんを
若輩者と言える人は
なかなかいないのではないかと思うのです。
カンカワ・ナガラさんというのは
80歳のブルースミュージシャン。
ワルマチャリ族の長老でもあられます。
そんなナガラさんは今年、
オーストラリアで最も権威のある音楽賞を
受賞されたそうです。
しかも、ナガラさんは「盗まれた世代」です。
オーストラリアで起こった
アボリジニ差別の対象になっていた。
幼い頃に両親と引き離された
きつい過去を持たれています。
農場で働きながら、音楽に夢中になっていた。
音楽が辛い境遇を慰めてくれるもの
だったのではないかと推測されます。
ストリートミュージシャンが演奏する
ブルースにハマり、初めてギターを
購入したのは40歳になってからだったそう。
40歳からスタート。
趣味なのにも関わらず
「遅すぎる」といって手にも取らないのが
一般的な気がするけど、
ナガラさんは違っていたのです。
結果、80歳で名誉を得たわけです。
人は死ぬまでチャレンジできる生き物です。
しかし、それは僕たち次第。
選べばチャレンジするでしょう。
選ばねばそれまでです。
あなたは何を選ぶでしょうか。