あるギター雑誌に興味深い記事がありました。

タイトルは

5 common excuses for not learning the guitar

「ギターを習わない5つの言い訳」
というタイトルです。

内容は以下の5つ。

  1. 「もう全盛期は過ぎた」
  2. 「時間がない」
  3. 「物事をすぐに理解できない」
  4. 「ギターは高すぎる」
  5. 「私の手のサイズは合わない」

この5つが掲載されていました。

よくギターは
難しいというイメージを持たれていますが、
その「難しい」という感覚を深堀りすると
たしかにこの5つはよくあることだと思いました。

もちろん、この5つは全部勘違いです。

思い込みと言って良い。

その辺りの話をシェアしましょう。

  1. 「もう全盛期は過ぎた」

まず、これは「若くないからできない」とか
「今更始めてもモノにはならん」というのと
同じでしょう。

でも、そんなことをいい出したら
若いときに始めなかったものは
全部諦めねばなりません。

もちろん、これを信じている人は
「ギターは芸術的なジャンルだから
センスもいるし、
それは若いときに開発しないと駄目なんだ」
などと反論するかも知れませんが、
そんなことはない。

実際、うちの生徒さんの中には
40代、50代からスタートした方はザラにいるし
定年退職してからスタートした方もいるけど
みんな弾けるようになっています。

始めるタイミングなんて関係ないのです。

何を練習したかが重要なのです。

年齢経てスタートしたことで
難しさを感じるなら、それは練習内容が
その人の段階や体質に合ってないというだけのこと。

それこそ、年齢経てスタートしているなら
それまでの人生経験を活用して
練習内容に工夫を入れれば良いのです。

古来から人間は年齢を経ると
心身も考え方も固まるものです。

でも、ここで固まってしまうと
老朽化していくだけだから
古来から日新という教えがあるのです。

日々に新しく変わっていこう、という
意味です。

そして、新しく変わる方法も
古来、明らかになっています。

それは親しむ事なのです。

親しむと新しく生まれ変わることが出来る、
ということです。

「親しむ」というのは
研究する、ということです。

人と親しむといえば、わかりやすい。

相手と親しむということは、
相手のことをよく知って
仲良くする、ということでしょう。

それと同じ。

つまり、「親しむ」とは
よく知って仲良くする、研究する、
ということです。

じゃあ、何と親しむのか?

ギターならギターのことと親しめばいいと
考えがち。

それはもちろん正解ですが、それ以上に
自分に親しむのです。

自分という人間はどういう人間か?

どんな性質を持っていて、どんな反応をして
どんな人生を歩もうとしていて、
今までどんな人生を歩んできたか。

何を善しとして何を悪しとするか
何が好きで何が嫌いか

そういうことをあらゆる角度で
省察する。

そうすると、新たにすることが出来る。

当然ですよね、自分のことを良く知っているのだから。

知らないものを変えることは難しいですが
知っているものを変えるのは易しいのです。

親しむと新たになる。

ギターと親しむ、自分と親しむのです。

それが固まらずに新たに瑞々しく
清心溌剌といられる術だと
古来、言っているわけですから
そういう営みに没頭してみたら
「もう全盛期は過ぎた」などというのは
どうでも良くなるのでは無いかと思います。

残りの

  1. 「時間がない」
  2. 「物事をすぐに理解できない」
  3. 「ギターは高すぎる」
  4. 「私の手のサイズは合わない」

に関しては今日は長くなったので
また、次回以降にシェアしましょう。