リズムの話をすると
「まず指が動かないとダメだから
リズムの前に基礎をやらないと」
という考えを目にしました。
これはこれで一理ある。
リズムを鍛錬するにしても
ギターは指が動くようにならないといけないから
基礎トレ的なことをやって
指を動かせるようになろう、
という考え方。
それがやりやすいなら
それでも全然良いと思うけど、
個人的にはそれでも
基礎トレは推奨しません。
生徒さんが先のようなことを言ってきても
「じゃあ、シンプルなフレーズで出来ている曲を
弾いたらどうですか？」
と指導しています。
バッキング練習の良いところは
こういう部分にもある。
機械的なフレーズを弾くというのは
悪い行為では無いと思います。
動きに特化させることが出来るので
指を動くようにさせたい、
と言った目的が明確にある場合は
機能すると思います。
しかし、同時にデメリットとして
「つまらない」
「故に練習続かない」
「(大して中身ないのに)練習した気になる」
というものもあると思うのです。
音楽というのは読んで時のごとく
楽しくやるものです。
楽しくやるからこそ継続もするわけで。
継続するから上達も自然と起こるのです。
そういう部分を考えて
基礎練やるも善し
バッキングフレーズを弾くのも善しだと
思います。
個人的にはプレーヤーとしても
指導者としても
経験上、バッキングフレーズのコピーを
通して練習するのをおすすめします。
追記
「音楽」という言葉には深い哲理があると
思うけど、「演奏」もそうなのです。
先人が楽器を弾き音楽を奏でることを
「演奏」としたのには意味がある。
実はこの「演奏」という漢字を
先人があてたことにこそ
上達の秘密があると個人的に
思っています。
このあたりの話はまた改めます。