ギア・アクイジション症候群(GAS)
先日初めて聞いた言葉です。
機材(ギア)
収集(アクイジション)
症候群。
実際、こういう人はたくさんおりますよね。
僕は幸か不幸か
これと全く真逆だから
全くこうなる気持ちはわかりません。
機材に興味はないし、
未だに気持ちはわかりません。
でも、「理想の音にたどり着きたい」という、
その切実な想いだけは、
痛いほどよく分かります。
GASに悩まされている人は
たくさん見てきました。
あなたはどうでしょうか。
僕が見てきたGAS患者たちは
共通点がありました。
それは…
みんな音色に対する執着がある
ということです。
つまり、音色とはそれだけ直感的なもので
人を引き付けるものだと言うことです。
「あのギタリストのような音を出したい。」
そう思うんですよね。
GASなんて病気みたいな名前つけられているけど
これにかかるのはあなただけではありません。
あのスティーブ・ヴァイも
これに悩まされたそうです。
ヴァイはこう言っています。
「いい音が出ないことにうんざりしていたんだ。
アンプをあれこれ試した。
当時聴いていた音に似たものを探していたんだ。
エドワード・ヴァン・ヘイレンが
シーンに登場した。
イングヴェイもいた。
たくさんのプレイヤーがいた。
でも、どうして自分の音が良くないのか、
どうしても分からなかったんだ。」
これは演奏を仕事にしている
プロギタリストだから、より悲壮感を
感ずるけれども…
趣味でやっている人も
精神構造、ものの見方は同じです。
要するにトーンに執着しているのです。
そして、GASに冒され、悩みと変わる。
そして、ここからが重要なのですが…
そのトーンは機材によって作られる部分が大きい
と信じているからこそGASは成立している
ということがわかるわけです。
だから、これを放置すると機材に
大枚はたくことになるわけです。
それでも音色は良くならない。
そうやって時間も労力もお金も浪費する。
だから、あのスティーヴ・ヴァイでも
困ってしまったわけでしょう。
つまり…
トーンは機材によって作られる部分が大きい、
という思い込みを変えることが
出来たらいいわけです。
そうするとGASは治すことが出来るでしょう。
じゃあ、どうしたら治すことが出来るのか?
それをヴァイは語っているのですが
長くなったので次回に回しますね。
追記
個人的にはヴァイみたいな名人でも
僕らと同じような事で困っていた
というのが興味深い話でした。
そして、
どんな芸術家でも最初は素人でした。
という言葉を思い出しました。
この方の残した言葉です。