昨日、示したようにギターの上達というのは
課題・問題をどのように定義するか?
というのがスタートです。

確かにこれは上達を実現する本質的な方法なのですが
現実的には1つ欠点があります。

それが…

慣れてないと難しいという問題です。

確かに、課題・問題の定義が出来たら良いのですが
これ、意外に難しいと感じる人が多いのです。

そこで、こういう事を考えるのに
慣れてない人でも
「これだけやっといたら問題ない」という
上達法があるので紹介します。

それは…

基礎トレをすることです。

基礎トレと言っても、
よくある指練習ではありません。

基礎トレと命名された
機械的な淡白なフレーズを
弾くことではありません。

僕が言ってる基礎トレというのは
リズムギターフレーズをコピーすること。

別にギターソロフレーズでも良いんだけど
リズムギターのフレーズも弾けないのに
ソロが弾ける道理は無いので、
まずはリズムギターのフレーズを
弾けるようになることを勧めています。

何故、これが基礎トレになるかというと…

ギター演奏とは曲を弾くことにほかならないからです。

よくある基礎の捉え方というのは
曲が弾けないから、基礎トレをやる、
というもの。

でも、曲に出てくる運指やピッキングパターンと
基礎トレで紹介されるようなパターンが
全く別物なのになんで基礎トレフレーズを弾くことが
基礎づくりになるのか個人的には甚だ疑問です。

こういうことをいうと…

機械的なフレーズも弾けないものは
曲に出てくるフレーズなんか弾けない
という考えを耳にすることがあります。

確かに正しいです。

でも、それってめっちゃ初心者の時期なら
有効だけどそれなりに弾いてきた人に
そんな考えは当てはまらないと思います。

ピッキングやフィンガリングが
全く出来ないのなら
いわゆる基礎トレをやったら良いと思うけど、
そうじゃないなら曲を弾いていたら良いと思います。

曲をより良い音で
曲をよりスムーズなリズムで弾けるようになるのを
目指せばいいかと思うのです。

実際、この
「曲をより良い音で
よりスムーズなリズムで弾く」
という事を生徒さんに20年にわたって
教えてきましたが、みんな楽しく上達を
実感してくれています。

だから、僕は自分の生徒さんにはこの
より良い音で、よりスムーズなリズムで弾く練習を
基礎トレということにして教えています。

その結果、みんなギター弾くのが楽しい
と言ってくれるし、上達のスピードも早い。

楽しく上達できるという理想を
みんなで実現してくれています。

もし、あなたがここまでを読んで
「それ良いな」と思ってくれるなら
自分の好きな曲のリズムギターフレーズを
コピーすることを始めてください。

そのほうが「基礎」と命名された
目的もわからないような淡白なフレーズを弾くよりも
ずっと楽しく上達できる事を約束できますから。