あなたは弾こうとしているフレーズのテンポに
手が追いつかない経験を
したことがありませんか?
もし、そういう経験をしていて
なおかつ、弾けている実感が得られない場合は
これから書く話はギター練習そのものが
根底から覆るかもしれません。
先日、レッスンをしたときの話。
小6の生徒さんがこんなことをいいました。
「テンポが速くて手、追いつかないねん」
テンポについていけないから
弾けるようになっている実感がない
ということだったのですが…
ギター始めて6ヶ月そこそこなのに
長いことやってきた
プロギタリストの演奏テンポに
追いつくというのはあり得るんだろうか?
ということを忘れているように見えるんです。
それはこの小6の生徒さんに限らず
大人でも同様のことをよく感じます。
だから、それとなく聞いてみたら
「あ、そうか」と納得してくれました。
でも、生徒側からすると
テンポに追いつけないと
弾けてない、という実感はあるわけです。
だからこそ、
先のような当たり前が見えなくなる。
本当に解決するべき問題はここなのです。
つまり、原曲のテンポで弾くのは非現実的。
でも、テンポを上げないと弾けた実感はない。
この矛盾を乗り越えないといけない。
これを乗り越えられないから
どうしていいのかわからなくなって
「とりあえず数弾いたらなんとかなるだろう」
という手立てを採ってしまう。
でも、大抵、この手立ては失敗します。
そうなると違う手立てを考えるわけですが、
色々やって考えられる手立てが駄目だ
とわかればわかるほど
挫折が近づいてくるわけです。
最悪最後はセンス才能の有無みたいな
結論になって挫折…
とまぁ、こういうのが
この矛盾を乗り越えられないときの
よく見られるパターンです。
原曲のテンポで弾くのは非現実的。
でも、テンポを上げないと弾けた実感はない。
これはどう乗り越えるか?というと…
テンポは弾けるテンポでいいから
リズムをちゃんと表現する様にする。
というのがおすすめする答えです。
これはやってみたらわかるけど
リズムが合えば、原曲をスロー再生したような
感覚になる。
少なくとも「弾けてない」という実感は消える。
つまり、テンポが同じじゃないから
弾けてないように聞こえるのでは無いのです。
リズムがぐちゃぐちゃだから弾けてるように
感じないのです。
だから、リズムを合わせて
テンポを落とす。
これが出来たら弾くフレーズ関係なく
弾ける実感は感じられるはずです。
もし、あなたがテンポに囚われているなら
リズムを合わせるようにしてみましょう。
なにか今までにない実感を
得られるかもしれませんよ。