青は藍の草から採るが元の藍より青い。
氷は自ら出来てるが元の水より冷たい。
「出藍の誉れ」という言葉のもとになっている現象です。
出藍の誉れとは弟子が師匠を超えることです。
弟子は師匠を軽々超えるくらいの気概でまなぶ。
師匠は弟子に超えられないように自ら学びながらも、弟子が超えることを望み、喜ぶ。
このように解釈していると毎日のコーチ業はどこか気楽で楽しいものです。
先日、生徒さんにある話を聞きました。
昔ついていた先生のこと。
得てしてこういう話は悪口になるのですが、要は先生の器が小さいから弟子に追い抜かれるのが嫌だと言っているケースが多い。
そういう先生なんかに興味は無いのですが、こういう話を聞いたら生徒さんに伝えたくなることがあるのです。
「あなたが『乗り越えた』と気づかないくらい、、、
『乗り越える』などという概念を忘れて、素早く乗り越えてください」
この感覚をインストールした生徒さんは面白いくらい過去の体験を語らなくなります。
今に集中するからです。
これは先人と僕らでも同じです。
今まで信じられてきた「基礎を作る期間は苦しくて当然」「しんどい練習をやらないとうまくならない」などというくだらない常識は放っておいて、今、楽しくやって、気づいたら先人を遥か昔に乗り越えていた、という状況を目指したいものです。
それが先人が伝えてきたことに対する素晴らしい返礼になるのです。
ギターを弾くなら楽しく弾く。
そして、今までよりもずっと速いペースでうまくなる、楽しくやれる。
そんな状況を目指したい。
賛同できるならそういう状況を目指してみてください。