最近になって再確認させられたことがあります。
それは趣味でギター弾いている人の方が
仕事としてやっている人よりも
本質に近いかもしれない、ということです。
趣味でギター弾いている人ってすごいと思う。
仕事でやっている人は生活かかっている部分が
あるからおのずからギターに真剣になる。
でも、そのかわり、余計な知識、概念、
思い込みが邪魔をして
本質を見失うことがあるように思うのです。
特に有名になって、生活に困らなくなって、
好きなことをやって満足できる生活を
送れるようになったギタリストならいざ知らず。
中途半端に生活脅かされるような
段階のプロの場合は本質を見失うことが
多いような気がします。
純粋に音楽を楽しめなくなるから
いつまでも苦しいのです。
でも、それに比べ、趣味で本当に長期間、
10年、20年とギターを弾き続けられる人は
ギターを弾くということそのものに
価値を感じていることが意外に多い気が
するのです。
別に誰かに演奏見せるわけでもなく
かといって演奏を見せないように
しているのでもない。
積極的に誰かと演奏するわけではないけど
だからと言って、演奏の誘いを断らない。
日々、自分が弾ける・弾けない関係なく
弾きたいものを弾いて
自分の成長や進歩に執着しているわけでもなく
ただ、穏やかにギター弾くことを楽しんでいる。
そういう人って楽器演奏を通して
人生の真理を会得している…
そんな気がします。
うちの生徒さんにもそういう方がいて
リスペクトするわけですが
そういう人は本当に自然体で
当たり前すぎて多くが見逃すようなことの
価値に気づいている。
「よく、何かを悟った、などというけど
別にそんなたいそうなことじゃないですよね」
先日もそんな生徒さんから
こういうセリフを聞いて嬉しくなりました。
実際、本当に重要なこと・大事なこと
というのは特別感がない。
空気が吸えて、衣食住に困らなくて
毎日家族や友人と仲良く過ごせる。
これが人生の目的である、と言って
「そんなしょーもない、ありふれたこと」だと
思うなら、それは大事なことに気づいてない。
自分が特別な存在でありたい、
他と違う自分でありたい
馬鹿な一般大衆と違う賢い存在になりたい
という執着心丸出しの
幼稚な心の段階だと言わざるを得ないのです。
ギターだって同じ。
「うまくなりたい」と願うのは良いし
そこに向かって努力するのも素晴らしいけど
だからといって上達・成長・進歩こそすべてと
思ってなりふり構わず邁進するのは
大事なことに気づけていない。
かと言って
「趣味だからテキトーで良いのだ」
「難しいことはやりたくないのだ」
などといって自分の内面を見つめないのは
それは進歩したいと言う人よりも
愚かしいことだと思うのです。
成長進歩を求めながらも
ギターから聞こえてくる音をただただ聞いて
嬉しいなぁ、楽しいなぁと思える。
人と演奏するのもありがたいし
聞いてもらうのもありがたい。
進歩を感じたらそれはそれで嬉しいし
進歩が感じられない期間であっても
特に自分に影響しない。
そんな境地がギターにもある。
同じ弾けるようになるなら
こういうことをゴールにしてないと
なかなか虚しいことになりかねない。
もちろん、過程の1つとして
虚しいことを経験するものありですが、
ギターも進歩上達こそすべてと考えているのなら
それ以外の正解を見失っていることは
知っておく価値があるとおもいます。
あなたはギターを競争のように捉えてないでしょうか?
趣味でやっているなら是非、
こういう境地を視野に入れてみてください。
きっと、音楽が、楽器演奏が
かけがえのないものになりますよ。
これが本当の財産だと思います。
追記
先日も生徒さんと
こんな談笑していて
非常に嬉しい時間を過ごしました。
すると生徒さんがこう言いました。
「この話は禅の境地に近い気がします」
そう言っていい本を教えてくれました。
これ、僕も読みましたが、
ギター弾く前や仕事をする前に
こうやって心を整えると
非常に内容が良くなります。
↓
そして、この方法のもとになるのが
ここに記されていると思います。
↓
よかったら参考までに。