先日、オンラインレッスンをやった時の実話を一つ紹介します。
これからの実話を読んで
良く考えてみてください。
ギター上達の世界でよく言われていることの
真相がわかると思います。
さて。
この生徒さんは一つわからないことがありました。
それは…
奥田は音楽理論は学ばなくてもいいと
言っているけどネットにいる人は
そうは言わない…
むしろ「音楽理論を学ばないのはダメだ」
というようなことを言っている。
それを自分の中で
どう解釈して良いのか困っている
ということでした。
これはよくある現象です。
ネットで情報が溢れ出してから
毎年こういうことで迷う人が
増えている印象です。
でも、実にこの問題は簡単です。
その音楽理論を推奨している人が
どういうつもりでそういうことを言っているのか
知りませんのでそこには言及できません。
でも、音楽理論は学ばなくて良いと
僕がこの生徒さんに言った理由を知ると
迷うことはないので、
この方の問題はあっさり解消します。
僕が音楽理論は不要とこの方に言った理由は…
この人の
今の状況に対して
音楽理論は不要だと判断したからです。
なぜなら、この人は演奏力を高めたい
と思っているから。
もし、この生徒さんが作曲に興味があって
すでに曲を創っていて、
自分の曲に今までと違った、新しいテイストを
持ち込みたい…
なんて言ったら、僕は音楽理論を教えると
思います。
アドリブでギターソロとか弾いていて
マンネリに困っている、とかなら
僕は音楽理論を教えると思います。
つまり、音楽理論を学ばなくて良い
なんてことは一切思ってないのです。
ただ、そういう知識は
目的があって初めて機能する道具なのです。
だから、人を選ぶ。
学び必要がある人と、
そうでない人を選ぶ物だと思います。
だから、どんなシチュエーションの人が
読んでるかわからないブログやメルマガで
音楽理論のことは書かないのです。
でも、演奏のことは書きます。
知識や技能の習得に関する
心がけや習慣の話は書きます。
それならどんな人が読んでも
役立てることが出来るからです。
情報というのはこんな感じで
ある意味、恐ろしいものなのです。
ものによっては人を選ぶからです。
発信者がそういう読み手を想定して
気の利いた発信をしてくれたら良いのですが
その多くはそうでは無いでしょう?
自分の知識と技能をひけらかす。
だから、受け手が賢く選別出来るように
なっている必要がある。
それが出来ないなら
自分が信用できる人の言う事を
素直に聴くことが現実的な処方箋になるかと
思います。
こういうことをお伝えしたら
スッキリしたようで、
「ウェブで情報を漁るのは
めんどくさいことになっちゃうんですね」
と悟ってくれました。
めでたしめでたし。
さて。
あなたはこの話から何を掴んだでしょうか。
せっかく掴んだ知恵ですから
活用してくださいね。