ある編集者が預かった原稿をタクシーに置き忘れてしまいました。
当然、原稿は出てこず。
真っ青な顔で作者のもとに向かい、平謝りした。
するとその作者はこういった。
「また描き直すわ」
そして、このあと信じられないことを言った。
「まだ締め切りまで時間あるから呑みにいこう」
そして、呑んで帰ってきたその作者は数時間で原稿を書き直し、編集者にこういった。
「二度目だからよりうまくかけた」
有名な話だから知ってるかもしれませんが、この作者こそ、「これで良いのだ」の生みの親。
赤塚不二夫。
天才バカボンの作者です。
これってただの美談として語られているけど、「無条件の受け入れ」を感じます。
そして、この「無条件の受け入れ」こそギターでも重要なのです。
状況をまっすぐ受け入れる人は少ないと思います。
まっすぐ受け入れずにどうするか?
頭で判断して自分の都合の良いように受け入れるのです。
納得、理解、判断。
そういう頭を使った活動は否定しません。
でも、これらはツールでしかないのです。
先に状況をまっすぐ受け入れる。
そこに頭は必要ないのです。
赤塚さんの編集者が原稿をなくした。
赤塚さんはきっと「なくしちゃったんだね」で終わっているような気がします。
仮にイライラ来たり、「何しとんじゃボケ」とか思ってたとしても、それを脇においたからこそあのようなことができたのでしょう。
いずれにしても状況をまっすぐ受け入れているわけです。
その後で最善をつくすために頭をつかう。
これを逆にするといろいろトラブルと思います。
※ちなみにトラブルが深刻になる人ほど頭を優先させている感はあります。
あなたは状況を受け入れているでしょうか?