先日、入会してくれたオンライレッスン生との
レッスンをしました。

彼は速弾きはめっちゃうまいんだけど
リズムギターが苦手。

僕とは全く逆のタイプのギタリストです。

もう、この時点で一つ教訓がある。

速弾きのように難解な演奏が上手な人は
リズムギターのようにシンプルな演奏は
余裕で出来る。

こんな風に多くの人は思いがちです。

昔の僕もそう思っていました。

でも、彼のように、複雑なことは出来るのに
シンプルなことに苦手意識がある人は意外に多い。

つまり…

難解な演奏が出来る=シンプルな演奏が出来る

という方程式で片付けられないのが現実である、
ということです。

もちろん、速弾きもリズムギターも
突き詰めまくれば同じことです。

そういう境地はあると思うし、
そういう境地を経験してなくても
そうであるのは容易に想像がつくでしょう。

諸教帰一という言葉があるほどですからね。

何本もある川はその一つ一つを見ると
別物に見えるのですが行き着く先は
同じ海であるのと同じであります。

その海も太平洋だの日本海だの地中海だのと
人間が勝手に分けて捉えますが、
地球全体で見ると一つの海であるのと同じ。

結局、速弾きもリズムギターも同じであります。

だから、速弾きできたら
リズムギターも出来るのが本来なのですが…

その境地に至るまでは別物に見える。

だから、
難解な演奏が出来る=シンプルな演奏が出来る
という方程式は当てはまらないことが多いのが
現実だということです。

つまり、僕達はまずは
この方程式は成り立たないと思っておく必要がある、
ということです。

そして、そのつもりでギターを弾く。

でも、最終的には
先の方程式が成り立つ境地があって
そこに向かって自分は歩いている、
ということを知っておく。

こうやって相反する真実を両方踏まえて
ギターを弾くということをやると
可能性が閉ざされずに済みやすい
ということです。

速弾きとリズムギターは別、
それ以外はないのだ、と思っていると
いつまでも両者は統一されません。

統一されないと演奏は楽しくなりません。

むしろストレスフルに感じる時間が長くなる。

かといって速弾きとリズムギターは同じなのだ、
と実感しないうちから
無理やりそう思い込もうとすると
頭でっかちで中身がない人間になる。

これはこれでみっともない。

だから、相反する真実を両方踏まえるのです。

このようにやると
あなたの可能性は閉ざされずに
むしろ花開いていくことになるでしょう。

参考になれば。

追記

ちなみに、先のオンラインレッスン生の
初レッスンの話は先があるので
またシェアします。