どんな世界にも達人というものはおりますよね。

この達人の話はギター上達にも活かせるので
紹介しましょう。

時は紀元前300年代の話。

文恵君という王様につかえていた
料理人が王の前で牛を解体していました。

その手つきは、まるで音楽のようにリズムよく、
舞を舞うかのように滑らかなものでした。

本来、無機質な刀の音も
実に音楽的で心地よいものに聞こえてくる。

「達人とはすごいものじゃ」

そう思った王がその見事さを褒めると、
料理人がこう答えたという。

「私が求めているのは技を超えたものです。

初めの頃は、牛の全体しか見えませんでしたが、
三年も経つと、牛の部位が見えるようになりました。

今では、感覚の働きを止め、
精神の働きに任せています。

天の理(すじめ)に従い、
骨と肉の隙間に刀を入れ、
もともと隙間のあるところを通すのです。

刃が骨に当たることはありません。

その証拠に私の刀は19年間使っていますが、
刃こぼれ一つございません」

いかにも達人、名人にありそうな話ですが、
ここにギターのヒントがあると言ったらあなたはどう思うでしょうか?

「どこにあるの?」

と思ったかもしれませんが、
この話にはギター上達のヒントが隠れています。

僕はこれを聞いたときに、
感動したのを覚えています。

それはここ…

天の理(すじめ)に従い、

この短い一節なのです。

天の理がわからなければ
「変わることなき原則」とでもいえば
わかるでしょうか。

天というのは、世界中どこでも同じであり
太古の昔から現代に至るまで変わらないものです。

理というのは要するに因果関係の事。

AをしたらBになるということです。

つまり、「原則」のことです。

故に、変わることなき原則…

それを音楽に応用したら…

すべてのジャンルに共通している
原則のことであり、それに従えば
技能などというものはいくらでも良くなるのだ
と言っているわけです。

それが

天の理(すじめ)に従い、

という言葉の意味なのです。

では、ギターにおける
ジャンルを超越した原則とはなにか?

その1つは

楽器演奏というのは
トーン(音色)とリズムで出来ている

ということでしょう。

これはどんな民族のどんな音楽でも
同じですよね。

でも、僕たちがやっている練習内容は
どうでしょう?

トーンに偏っていませんか?

きれいな音を出そう、いい音を出そう。

そうしていませんか?

それは間違っておるわけではありませんが
演奏にはリズムも関係するのです。

なのに、どれだけリズムを
意識しているでしょうか。

こんな風にして天の理。

原理原則に従えば
今のあなたが何をしたら良いのかがわかるはず。

特にリズムはギタリストの多くが
仮に重く見ていても
実質は軽く扱ってしまっているものの
代表例です。

是非、リズムを意識した練習をしてみてください。

突っ込めば突っ込むほどうまくなることは
請け合いです。

追記

リズムを意識した練習と言っても
具体的に何から始めて良いのか
わからない場合は
この電子書籍の内容からやってみてください。

いいスタートになると思います。

https://fourleafco.jp/p/r/d644auZu

追記 その2

今回の料理人の話は「荘子」という書に
書かれている話。

※イメージしやすくするために
多少脚色を入れました。

荘子はこういう寓話が多いから
楽しみやすいと思います。

よかったらお手にとってみてください。