あなたは「正しい」と信じていた情報が
実は自分にふさわしくないものだと
判明したらどう思うでしょうか?
実はこの経験をした人が
うちのレッスンの生徒さんにいます。
情報がありすぎる世界で
ギターを快適に弾けるようになるのは
今やすごく難しいことになってしまっただけに
この話をあなたにシェア出来るのは
とてもいいきっかけになるのではないかと
思います。
さて。
「この弾き方って合ってますか?」
レッスンが始まるや否や、
この生徒さんがぶつけてきた質問です。
この生徒さんがやっていたのは
ジョンレノンのWomanという曲。
この曲の弾き語りをやろうとしています。
彼はすでに家でYouTube等で
他人が演奏している動画を見て
自分なりに練習してきました。
ところが弾き方に不安があるわけです。
というのも、ピッキングのやり方に
違和感を感じる、ということだったのです。
で、その参考にした演奏動画を見てみると…
その動画の演奏自体は何もおかしくない。
ちゃんと意図をもって
ピッキングパターンを選んでいる。
でも…
この生徒さんの段階でやるべき
ピッキングパターンではないと
判断したので、その話をしました。
すると彼はわかったようで
しみじみとこういいました。
「ネットにある情報だけでは
ホントのことはわかりませんね。
やっぱり、先生みたいな専門家に聞かないと」
と。
僕はこのことがわかってもらえたことが
生徒さんにとっての最大の収穫だと思いました。
なので、自分の考えを伝えました。
「それでいいのです。
自分なりに調べて自分なりに練習する。
それで、もっといいやり方がある場合や
間違えていると思われる場合は
レッスンで僕が提示するので
そこから修正すれば良いのです。
修正したといってもあなたのやった努力が
無駄になるわけではない。
遠回りしたからこそ到達出来る境地は
ありますから」
ほっと安心されたような顔つきを
されていたので大丈夫だろうと
判断しましたが…
この話。
非常に現代らしい話だと思いませんか?
膨大な情報にアクセスできるようになった。
それは素晴らしいことには違いありませんよね。
でも、その反面、何が本当で、
何が安心できる情報なのかは
情報見てるだけではわからなくなった。
ギター1つでもこういうことを
考えないといけなくなったのは
なんともめんどくさいような気もするけど、
それもひっくるめて刺激的なチャレンジだと
思おうではありませんか。
検証していくという態度が
実を結ぶ世界になっているのですから
どんどん、検証していきましょう。