タイトルを見て、
「そんな方法あるのか?」
と思っているかも知れませんね。

あまりにも都合のいいことを書いているので
胡散臭いと思っているかも知れません。

でも、それでもいいです。

これからお話することは
間違いないことだから。

もちろん、新しい智慧ではないです。

かなり古くから言い伝えられているのにも関わらず、
多くの人がこの智慧を活用できておりません。

そういう話なので、まずは最後まで
読んでみてください。

さて。

ギター弾いている人を長年、たくさん見ていると
たくさんのパターンを観察させてもらえます。

何を教えても響かない人もいれば
1つ教えると3も4も汲み取れる人がいる。

そういう3も4も汲み取れて、
楽しく弾いていた人なのに
ひょんなことから一切ギターを
弾かなくなったりする。

そうかと思えばその逆もいて。

全然、何を教えても響いた感じがないのに
ある日突然、何かのスイッチが入ったかのように
練習しはじめ、上達し、
ずっと楽しめるようになる人もいます。

教えている方は同じことを教えています。

でも、その反応は全然違う。

100人いたら100のバリエーションがあるのが
現実です。

順境も逆境も人間には巡ってきますが
それぞれにバリエーションがあるものです。

メキメキ上達しても
すぐにそれが止まって、
つまらなくなってしまう人もいれば
ずーっと上達がマイルドに継続する人もいる。

同じ逆境、スランプでも
その停滞感に苦しむ人もいれば
停滞しているのに苦しさなんか微塵も見せずに
むしろ楽しんでいるかのように見える人もいる。

この違いは何なのか?

約20年専業でギター教えていますが
これは明確な目標、目的を持っているか、
という点が大きく関わっていると思います。

これはギター以外のジャンルでも言えることで
そのほうがわかりやすい。

例えば…

自分に明確な目標と目的がある時に
本屋なんかに行くと
一発で目当ての本を探し当てることが出来たりする。

でも、何の目標も目的もなく
ふらっと本屋に立ち寄ると
結局、何も見つけられることはなく
時間の無駄に終わることがある。

これなんかは目標、目的の重要性を
物語っておると思います。

ギターも同じです。

同じ教えでも、生徒さんに
明確な目標、目的がある場合は
こちらが1教えただけなのに
3も4も汲み取れたりします。

でも、生徒さんに明確な目標、目的がない場合は
1教えて1も身につかなかったりします。

順境逆境でも同じ。

メキメキ上達して楽しくやっていたはずの人が
急にギターを置くのは
たいてい、目標目的を忘れているときです。

スランプで苦しむのも同様。

逆に、スランプなのに楽しめている人は
目標目的が明確で、
それを達成するために努力している
という自覚があるから
辛いよりも楽しいが勝つのです。

古来、

志は気の帥(すい)

といって
明確な目標、目的(志)は気力の導き手(帥)
だといわれているのは本当なのです。

関連する教えとして
「発憤忘食」という言葉がある。

これは論語の

憤を発して食を忘れる

という章句から来ている。

憤というのは志、目標、目的がないと
生まれないものです。

つまり、明確な志、目標、目的というのは
食べるのも忘れさせる程の
エネルギーを生む、という意味です。

実際、見聞きしたことありませんか?

夢中になってギター弾き続けて気づいたら
2時間も3時間も経っておった…

という話。

あれは明確な目標目的があるからなのです。

このエネルギーを以てして
ギター一つ弾けないはずがないと思いませんか。

そして、そのエネルギーを自らに
沸き起こす鍵となるのが
明確な目標、目的(志)です。

これがわかってくると
ギターにセンス才能が必要などと
馬鹿らしくなって言う気も失せてくるものです。

明確な目標、目的を創ること。

これはギター練習から
ストレスを取り去るものだと思います。