長年、ギター教えさせてもらっていると
これは真理だな、と思える瞬間がある。
先日、宅配便アドバンス
(16ビートに特化した
リズムトレーニングのコミュニティ)の
会員さんが、こんなコメントくれました。
↓
いつも先生が言っている
「メトロノームは使うな」について、
気が付いたというか・・・
思ったことがあります。この例えが正しいかどうかはわかりませんが・・・
カラオケに行くとして、
CDなど聴いて覚えますよね。最初はアーティストが歌っているのと一緒に
歌って覚えて自分では「よっしゃ覚えた」と
思ってカラオケ屋で歌ってみると歌えない。これって自分では歌えると思っているのは
違っていて、アーティストに合わせて
歌えているだけで自分の中には
「歌」そのものは入ってないんですよね。メトロノームも初めから使っていると
それに合わせるのが癖になって、
自分でリズム・テンポを作ろう言うか
コントロールしないといけないことに
気が付かない。ギターでも曲に合わせて弾けたとしても、
確かに合わすのは上手くなるかもしれないけれど、
自分の中に元がないので
融通が利かない演奏になってしまう。違いますかね(^_^;)
これ、合ってます。
でも、こういう答えを知って、
体験しないと意味がない。
頭での納得で終わっていると
この気づきは活かせないと思います。
頭でのみの納得は有害になることもあるのです。
つまり、自ら会得する、自得することが
必要なことなのです。
教えを承っているだけではダメ。
知って満足、でも弾けない。
こんなみっともないことはないでしょう。
でも、多くの人はこうなってしまう。
悟るまでやらないのです。
実践がとにかく命だということです。
ただ、ここで一つ注意するべきは
実践が命というなら先の会員さんのコメントは
意味がないかというとそんなことは全くない。
なぜなら、こういう境地に到達した人の話を
知らないと、可能性が広がらないことが多いからです。
例えば、今回なら、
この方は「メトロノームを使うな」
という僕の指導を愚直にやられた結果、
気づいたことをコメントしてくれました。
これは「メトロノームを使うな」という
教えを知らないと実践できないのです。
だから、理論や理屈も知っている事に
意味があるのです。
知らなければ実践できないのだから。
知って、実践して、その体験から悟る。
これで上達成長は1サイクルです。
こういうことだから
実践した方のコメントを紹介しました。
大事なのは、
教えを知って、実践して、その体験から悟ること。
この上達サイクルを
途中で止めてはならんのです。
あなたは自らの上達サイクルを
自ら途中で止めてはいませんか?